NY為替:日銀は当面緩和策維持との思惑で円安進行
28日のニューヨーク外為市場でドル・円は、135円80銭から136円56銭まで上昇し、136円28銭で引けた。米1-3月期雇用コスト指数の伸びが予想を上回ったほか、米3月PCE価格指数は予想上振れ、コアPCE価格指数も予想どおり前月から伸び鈍化もペースが遅く、さらに、米4月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値の5-10年期待インフレ率確報値が上方修正され昨年11月来で最大の伸びとなったため5月の連邦公開市場委員会(FOMC)の追加利上げを織り込むドル買いが優勢となった。日銀が緩和策を当面維持するとの思惑で円売りも強まった。
ユーロ・ドルは、1.0963ドルまで下落後、1.1045ドルまで上昇し、1.1017ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)が来週の理事会で追加利上げに踏み切るとの見方がユーロ買いにつながった。ユーロ・円は149円11銭から150円43銭まで上昇。日欧金利差拡大観測にユーロ買い・円売りが加速。ポンド・ドルは、1.2454ドルから1.2584ドルまで上昇した。英中銀の利上げ観測を受けたポンド買いが強まった。ドル・スイスは、0.8972フランから0.8896フランまで下落した。
《MK》
提供:フィスコ