アドバンクリエ Research Memo(12):配当性向は50%以上、株主優待も含めた総投資利回りは5%以上の水準に
■株主還元策
アドバンスクリエイト<8798>は、株主還元に積極的な企業として評価される。配当政策は「将来の成長戦略を遂行していくための原資となる内部留保の充実に努めるとともに、業績に応じた配当の実施等により、株主価値を高める」ことを基本方針としており、配当性向で50%以上を目安としている。2022年9月期の1株当たり配当金は普通配当金で前期比実質横ばいの30.0円に加えて、上場20周年を迎えたことによる記念配当2.5円を追加し、合わせて32.5円とした。2023年9月期は前期比2.5円増配の35.0円と3期連続増配を予定している。配当性向は38.9%の水準となるが、今後、業績の進捗状況を見極めたうえで配当性向が50%を下回る場合は、50%超の水準となるよう増配を行うものと予想される。1株当たり当期純利益は90.08円の見通しであることから、計画を達成すれば45.0円以上の配当水準が見込めることになる。
また株主優待制度も導入しており、9月末時点で100株以上を保有する株主に対して、2,500円相当のカタログギフトと福利厚生サービス「保険市場Club Off」の利用権を贈呈している。現在の株価水準(2022年12月23日終値1,049円)で単元当たり総投資利回りを計算すると、福利厚生サービスを除いたベースで5%台の水準となる。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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