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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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8798 アドバンスクリエイト

東証P
692円
前日比
+2
+0.29%
PTS
685.3円
22:34 11/22
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
221 4.75 2.53 4.22
時価総額 159億円
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アドバンクリエ Research Memo(4):社内に開発部門を擁するインシュアテック企業として高収益性を実現


■事業概要

2. アドバンスクリエイト<8798>の強み
同社の強みは大きく3つにまとめることができる。第1に、保険専門のソフトウェアの開発を内製化していることがある。専業保険代理店でありながら100名以上のIT人財(エンジニア、デザイナーなど)を擁し、国内最大級の保険選びサイト「保険市場」の改善等を日々行っているほか、経営陣・営業現場と直結したシステム開発部隊により前述した顧客管理システムなどのアジャイル開発を実現しており、保険代理店業界のなかでは最も先進的なインシュアテック企業と言える。

第2に、「保険市場」を通じた集客だけでなく先進テクノロジーを積極的に取り入れた独自のマーケティング手法を確立することで、費用対効果の高いWebプロモーション施策を実践できていることがある。ここ数年はSNS広告やチャットボット、アバターなどICTを活用した顧客対応の仕組みを業界でいち早く取り入れ、生産性向上や契約件数の増加につなげている。

第3に、環境変化にスピーディーに対応できる企業文化が醸成できている点がある。一例を挙げると、コロナ禍によって2020年3月以降対面での営業が一時的に制限された際に、いち早く社内の若手エンジニア等が保険相談に特化したオンラインビデオ通話システムを開発し実用化した。営業スタッフもシステムに慣れるまで時間を要したものの、若手を中心に積極的にシステムを活用するなかで生産性も向上し、その後の収益回復の原動力ともなった。同業他社でもオンライン面談などは実施しているが、コロナ禍以前からオンライン商談を推進し、オンライン面談の習熟度を高めているところが同社の強みと言える。こうした環境変化への迅速な対応力については、企業文化・創業精神を軸とした教育・研修制度による人財育成によって醸成されているものと考えられる。また、同社では非管理職員への自己投資支援手当など、社員の自己研鑽を促す体制を整備していることも一因であろう。

そして同社の最大の強みは、保険選びサイト「保険市場」が保険契約の見込み顧客獲得ツールとして大きな集客力を持っていることにあり、それはこれらの強みを融合して実現してきたものである。「保険市場」のコンテンツや機能を日々拡充することにより、アクセス件数や資料請求件数、問い合わせ件数を増やすことで、保険商品の契約件数増加につなげているほか、費用対効果の高いWebプロモーション施策を実施することで高い収益性を実現している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)

《NS》

 提供:フィスコ

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