ウェルス・マネジメント---22年3月期は大幅な増収増益、不動産金融事業・ホテル運営事業ともに売上高及び利益が大きく増加
ウェルス・マネジメント<3772>は11日、2022年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比446.7%増の290.29億円、営業利益が56.76億円(前期は6.90億円の損失)、経常利益が53.17億円(同8.27億円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が35.13億円(同10.59億円の損失)となった。
不動産金融事業について、2021年9月に京都東山SIX SENSES ホテル開発プロジェクトにおける不動産信託受益権譲渡、2022年2月に京都東山 Banyan Tree ホテル開発プロジェクトにおける不動産信託受益権譲渡、2022年3月に芦ノ湖畔ホテル開発事業における不動産信託受益権の譲渡等により前年度と比較して売上高及び営業利益は大きく増加した。また、物件の取得においても、2022年3月に匿名組合五条の劣後匿名組合出資持分を全額取得し連結子会社化したほか、2023年3月期についても、新規物件の取得を積極的に進めていく方針としている。
ホテル運営事業について、同社グループの運営ホテルは、緊急事態宣言の発出に伴い一部ホテルにおいて臨時休業を実施した一方で、新規開業による運営ホテルの増加、春秋の観光シーズンの宿泊客数の回復及び開発中のホテルに対するコンサルティング売上等により、前年度と比較して売上高及び営業利益は大きく増加した。開業関連においては、2021年6月28日に、国内で2軒目、関西地区では初進出となるマリオットインターナショナルの「アロフト」ブランドのホテル「アロフト大阪堂島」を大阪・キタの社交場として親しまれた堂島ホテルの地に開業した。また、2022年3月18日より「京都悠洛ホテルMギャラリー」「京都悠洛ホテル二条城別邸Mギャラリー」は、リブランド(ホテル運営業務委託先の変更)を行い、新たにバンヤンツリー・グループブランドの「ダーワ」・「ギャリア」のホテルとして、「ダーワ・悠洛 京都」「ギャリア・二条城 京都」が開業している。
2023年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比48.3%減の150.00億円、営業利益は同14.5%増の65.00億円、経常利益は同22.2%増の65.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同13.8%増の40.00億円を見込んでいる。
《YM》
提供:フィスコ