東証マザーズ指数の下げ際立つ、需給悪で信用取引の投げ売りを誘発
東京株式市場は東証1部・2部・新興市場を問わずリスク回避目的の売りが顕著となっているが、そのなか東証マザーズ市場の地合い悪化が際立っている。きょうはマザーズ指数が一時4.5%安と急落する展開となっており、連日で昨年来安値を更新している。時価は2020年5月初旬以来約1年8カ月ぶりの安値水準に売り込まれている。前日の米国株市場では金利上昇懸念から高PERの成長株が多いナスダック市場の下げが目立つ状況にあり、これに連動しやすいマザーズ市場にとっても向かい風が強い。個人投資家の参加比率が高い市場で、信用買い残が高水準に積み上がり需給悪が意識されている。一部の銘柄は追い証回避の投げ売りも観測されている。指数寄与度の大きいマザーズ時価総額トップのメルカリ<4385>が4%を超える下げをみせているほか、時価総額第2位のフリー<4478>が7%前後の急落、第3位のビジョナル<4194>も5%前後の大幅安となっている。
出所:MINKABU PRESS
出所:MINKABU PRESS