nmsホールディングス---3Q累計はコロナ影響で減収減益も、コスト削減など体質強化進む
nmsホールディングス<2162>は10日、2021年3月期第3四半期累計(20年4月-12月)の連結決算を発表した。売上高が399.22億円(前年同期比14.3%減)、営業利益が3.61億円(同40.4%減)、経常利益は0.53億円(同85.6%減)となったものの損失を計上していた第2四半期累計(20年4月-9月)から黒字に転換、親会社株主に帰属する四半期純損益が5.87億円の損失計上(前年同期は2.57億円の黒字)となった。
HS事業(ヒューマンソリューション事業)は、新型コロナウイルスの影響などによって減収となった。ただ、製造派遣・製造請負事業における自動車関連事業などの回復や、物流3PL(サードパーティー・ロジスティクス)受託・テクニカル流通加工事業会社、技術者派遣専門会社などで経費を見直し、国内事業での固定費を圧縮したことで、利益は増加した。
EMS事業(エレクトロニクスマニュファクチャリングサービス事業)は、国内での新型コロナウイルスや米中貿易摩擦を背景とした需要減少や、海外での各国における移動規制措置などの影響を受け、減収減益となった。
PS事業(パワーサプライ事業)も、中国における生産拠点の感染症影響が改善された一方、サプライチェーンの混乱や顧客の生産調整、在庫調整実施を受け、減収減益となったものの、コスト削減施策など体質強化策を背景に事業基盤の改善も進めた。
《ST》
提供:フィスコ