イグニス---1Qは売上高が12.89億円、コミュニティのジャンルが好調
イグニス<3689>は13日、2018年9月期第1四半期(17年10-12月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比9.0%減の12.89億円、営業損失が2.47億円(前年同期は1.48円の利益)、経常損失が2.50億円(同1.36億円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損失が2.33億円(同0.67億円の利益)となった。
減収減益決算となっているが、新規事業も順調に立ち上がってきている模様で、必要な投資を確実に行ってきた結果とみえる。
ジャンル別の業績は、コミュニティは、オンライン恋愛・婚活サービス『with』は、先行投資として積極的なプロモーションを展開してきたこともあり、国内ソーシャルネットワーキングのカテゴリにおいて売上ランキングは上位収斂し、ユーザー数の増加も継続している。このような中、他社類似サービスとの差別化を図るべく、心理学を活用して最適な男女のマッチングを目指し、「自己紹介文の自動生成機能」や「クリスマス相性診断イベント」等の機能追加やイベントを実施した。この結果、売上高は前年同期比146.9%増となった。
ネイティブゲームは『ぼくとドラゴン』が引き続き安定的に推移した。具体的な取り組みとして各種キャンペーンを実施した。
メディア(その他)は、主にメディアにおいて、フードトラックプラットフォームを運営する『TLUNCH』は首都圏を中心に運営スペースと登録フードトラック事業者数を拡大させており、日本最大級の規模に成長している。この結果、売上高は前年同期比37.4%増となっている。
また、同日発表された決算説明資料によると、VR事業を手掛ける子会社パルスにおいてエンターテインメント関連の大型プロジェクトの開発に関する情報や新ゲーム『メガスマッシュ(コードネームGK)』の事前登録やクローズドβテストも実施された模様。『メガスマッシュ』は2018年春に配信予定とされており、大詰めの模様。
新規事業では持分法適用会社のロビットが、豊田市の自動車部品メーカーとの取り組みにおいて、AI技術を活用した検査工程の自動化を推進しており、2018年2月2日に豊田市で開催されたDemoDayにて、「自動外観検査装置」を発表し、多くの製造業者から高い評価を得た模様。
イグニスは今後の展開として、『with』や『TLUNCH』、『U-NOTE』等をストックビジネスと位置付けて躍進を図ること、また、VRや新ゲーム『メガスマッシュ』、新規事業等を爆発力のあるビジネスとして経営資源を投下していく計画。
2018年9月期通期の連結業績予想については、売上高が前期比25.5%増の70.00億円とする期初計画を据え置いている。
《TN》
提供:フィスコ