三井不、三菱地所など大手不動産株が堅調、低金利環境で銀行と入れ替えの動き
三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など不動産株が総じて強い動き。為替の円高警戒や不安定な国際情勢などを背景に主力輸出株は手掛けにくい。また、大手銀行株は米長期金利の低下や国内長期債利回りも下がる傾向にあるなかで風向きが悪い。対して、金利低下が資金調達コストを引き下げる不動産は注目されやすくなっている。また、大手不動産は有利子負債も多く、低金利環境はその面でも負担を軽くする。市場では「前日に発表された3月の都心オフィス空室率が2008年6月以来、8年9カ月ぶりの低水準となったことも、買いを誘っている」(準大手証券)という声が出ていた。国内外機関投資家による自動車株売りの機械株買い、銀行株売りの不動産株買いといった銘柄セクター入れ替えの動きを指摘する向きもある。
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)
出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)