日車両が大幅続落、１７年３月期営業赤字継続見通しを嫌気

　日本車両製造<7102>が大幅続落。２６日の取引終了後に発表した１６年３月期連結決算が売上高１１１０億６００万円（前の期比１５．３％増）、営業損益１０１億７１００万円の赤字（前の期８１億７８００万円の赤字）と従来予想の８７億円の赤字から赤字幅が拡大して着地したことに加え、１７年３月期予想も売上高１０００億円（前期比９．９％減）、営業損益２８億円の赤字と赤字継続を見込んでいることが嫌気されている。

　１７年３月期は、主に鉄道車両事業において売り上げが減少すると見込んでいるほか、利益面では、前期の米国向け大型鉄道車両案件に関連した損失引当計上の影響はなくなるものの、同案件の製造工程の長期の遅れに伴い米国子会社の業績改善が遅れることが業績の足を引っ張る見通し。なお、配当予想は無配に転落した前期に続いて、今期も無配継続を予定している。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）