理想科学が大幅続伸、自社株買いと第１四半期３０％営業増益を好感

　理想科学工業<6413>が大幅続伸。前週末７月３１日の取引終了後、自社株買いを発表しており、これを好感した買いが入っている。上限を２２万株（発行済み株式数の０．５５％）、または５億円としており、取得期間は８月１８日から９月１８日まで。経営環境の変化に対応した機動的な資本政策の遂行と、株主への利益還元が目的としている。
　また、同時に発表した第１四半期（４～６月）連結決算は、売上高２０５億１００万円（前年同期比３．４％増）、営業利益１７億６１００万円（同３０．６％増）、純利益１３億６９００万円（同７０．９％増）と大幅増益となり、これも好材料視されている。印刷機器事業で「オルフィス」を中心としたインクジェット事業の販売が堅調に推移したことや為替の円安が売上高・利益を押し上げた。
　なお、１６年３月期通期業績予想は、売上高８８９億円（前期比３．８％増）、営業利益７９億９０００万円（同１６．８％増）、純利益５７億４０００万円（同２．１％増）と従来予想を据え置いている。

理想科学の株価は９時１９分現在２４７７円（△１１４円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）