栗本鉄が後場急動意、自社株買い好感し超低ＰＢＲにも見直し余地

　栗本鉄工所<5602>が後場中盤に入り急動意、前日比８．４％高の１８０円まで買われた。午後１時４０分に１６年３月期決算を発表するとともに、自己株式を除く発行済み株式数の３．４８％、７億円を上限とした自社株買いを発表（取得期間は５月１６日～７月２９日）しており、これが株価を強く刺激するかたちとなった。なお、１６年３月期は営業利益段階で前の期比１３．９％増の３３億３０００万円と２ケタ増益を確保、１７年３月期については３０億円（前期比９．９％減）と減益を見込むが、鋳鉄管などに遅れている官公庁向け需要回復が見込まれ、保守的な数字と見る向きが多いようだ。ＰＢＲはわずか０．４倍台と解散価値の半値以下にあることも水準訂正思惑を後押ししている。

出所：株式経済新聞（株式会社みんかぶ）

最終更新日：2016年05月12日 14時49分