鶴弥---粘土瓦業界のリーディングカンパニー、今期税引き利益2.5倍に

鶴弥<5386>は国内最大手の粘土瓦メーカー。全国の粘土瓦全体（三大産地合計）シェアの約20％にあたる業界最大規模の生産能力を持ち、また、約2,500種の取り扱い品目と約30色のカラーバリエーションという幅広い製品ラインナップを取り揃えている。

同社の瓦は全て地震や台風などの自然災害に強い防災瓦であり、瓦同士をかみ合わせる構造により地震や台風に負けない固定力を生み出している。また、現在の引っ掛け桟葺き工法では、瓦の下に粘土を敷く土葺き工法と比較して半分以下の重量。瓦本体の軽量化や棟部の軽量化など、様々なアプローチで屋根の軽量化を実現している。

創業130周年を最終年度とする中期経営計画「Try-130」（2014年3月期～2018年3月期）では、新たな事業として着手した「陶板壁材の製造販売」を拡充し、将来的に粘土瓦の製造販売事業と並ぶ経営の2本柱とすることで経営体質を強化する。具体的な施策としては、環境面など市場ニーズに即した高付加価値な製品の開発、コスト削減と品質向上のさらなる推進、鶴弥ブランドの確立、市場の変化に対応できる組織の構築、内外装壁材・リフォーム市場をはじめとした新たな市場での事業拡大、等を挙げている。

足元の業績では、2016年3月期の売上高が前期比1.0％減の90.25億円、営業利益が同154.7％増の5.33億円、経常利益が同151.5％増の5.05億円、当期純利益が同137.2％増の2.47億円だった。17年3月期通期については、売上高が前期比10.8％増の100.00億円、営業利益が同87.6％増の10.00億円、経常利益が同87.8％増の9.50億円、当期純利益が同150.1％増の6.20億円を見込んでいる。

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　提供：フィスコ