菱友システムズ---今期は減収減益を計画、今後は受注対応力の強化やサービス提供基盤整備で成長を目指す。
菱友システムズ<4685>は情報通信システムの設計開発や関連機器の販売、工業製品の設計解析などを手掛ける。三菱重工業の持分法適用会社で、三菱重工業向けの販売が全体の売上高の約4割を占める。
2017年3月期は売上高が前期比0.5%減の305.00億円、営業利益が同28.1%減の13.00億円の見通し。受注活動の強化や固定費の削減を進めるものの、一部子会社における退職給付費用の増加や事業強化に向けた投資強化などが利益を圧迫する見通しだ。なお、7月29日に発表した第1四半期(2016年4~6月期)決算は売上高が前年同期比6.0%増の71.36億円、営業利益が同64.7%減の0.67億円で着地した。
同社は安定的・継続的成長を確保するため、経常利益率と1株当たり当期純利益を重要な経営指標としている。今後は外力活用改革などで受注対応力を強化。統合サービスセンターの開設などにより、サービス提供基盤の整備も進める計画だ。こうした施策により、受注拡大と付加価値向上を目指していく考えだ。
《TN》
提供:フィスコ