田岡化学工業が昨年来高値、第３四半期営業利益２．５倍と記念配当実施を好感

　田岡化学工業<4113>が反発し、昨年７月７日につけた昨年来高値２３７円を更新した。２９日の取引終了後に発表した第３四半期累計（４～１２月）連結決算で、売上高１４３億６５００万円（前年同期比１２．９％増）、営業利益６億７１００万円（同２．５倍）、純利益２億５１００万円（同２．７倍）と大幅増益となったことが好感されている。医薬中間体や樹脂原料の出荷数量が増加した精密化学品部門が好調だったほか、ワニスの出荷数量が増加した機能樹脂部門も伸長し業績を牽引した。また同時に、従来３円を予定していた期末配当について、創立８０周年記念配当２円を実施し５円に増額し、中間配当と合わせた年間配当を８円（従来予定６円、前期６円）に引き上げると発表しており、これを好材料視した買いも入っている。
　なお、１５年３月期通期業績予想は売上高１９２億円（前期比７．１％増）、営業利益８億円（同４９．７％増）、純利益２億７０００万円（同１４．１％増）の従来予想を据え置いている。

田岡化学工業の株価は１１時３０分現在２４３円（△１１円）


出所：株経通信（株式会社みんかぶ）