シャノン--営業損失になるも、サブスクリプション売上は大きく伸長し、増収で着地

シャノン<3976>は12日、2017年10月期連結決算を発表した。売上高は前期比3.4%増の15.86億円、営業損失は0.48億円（前期は0.46億円の利益）、経常損失は0.62億円（同0.42億円の利益）、親会社株主に帰属する当期純損失は3.26億円（同0.36億円の利益）となった。

新規案件のマーケティングオートメーションサービスでは、販売パートナー施策の遅延、営業戦力の不足や一部の案件において想定よりも受注時期が遅れた影響で期中に納品ができず、売上計上が翌期にずれ込んだ案件もあり、受注・売上ともに伸び悩んだ。

一方、新規獲得したサブスクリプション（月額定額）売上は前年同期比で約2.1倍と大きく伸長した。解約の影響額については前年同期に対してほぼ横ばいで推移している。その結果、サブスクリプション売上は前期よりも増加（前年同期比5.1%増）している。プロフェッショナルサービスの売上については、サブスクリプション売上の獲得を重視した営業施策を行ったこともあり、前期よりも減少（前年同期比4.9％減）している。

イベントマーケティングサービスは、前年度のリピート案件に加え、新規案件やイベントプロデュースに関連する案件の受注・売上も堅調に推移した。

2018年10月通期の連結業績予想については、売上高は前期比21.9%増の19.34億円、営業利益は0.09億円、経常利益は0.06億円、親会社株主に帰属する当期純利益は0.00億円を見込んでいる。

《MW》

　提供：フィスコ