新興市場銘柄ダイジェスト：カイノスがストップ高、ソシャルワイヤは上場来高値更新

<3929> ソシャルワイヤ 1735 +300
ストップ高。一時1724円まで上昇し上場来高値を更新した。17年4-12月期（第3四半期累計）決算を発表している。売上高は前年同期比18.1％増の20.96億円、営業利益は同81.6％増の2.84億円となり、ともに過去最高を更新した。ニュースワイヤー事業は17.2％増収、インキュベーション事業は19.5％増収だった。18年3月期の通期業績については、営業利益で前期比58.4％増の3.50億円とする従来予想を据え置いている。

<8739> スパークス　G 397 +45
6日ぶり大幅反発。一時419円まで上昇し昨年来高値を更新した。17年4-12月期（第3四半期累計）決算を発表している。売上高は前年同期比55.1％増の100.88億円、営業利益は同2.2倍の50.26億円と大幅な増収増益で着地した。18年3月期の業績予想については従来どおり非開示としている。また、従来未定としていた期末配当予想を1株当たり7.00円に修正した。前期の4.00円に対し3.00円の増額となる。

<4847> インテリW 634 -108
大幅反落。18年6月期の上期及び通期業績予想を修正している。上期営業利益見通しは従来の2.50億円から1.90億円（前年同期は2.47億円）へ、通期見通しについては8.50億円から4.80億円（前期は7.02億円）へと引き下げた。金融システムソリューション事業において大型開発案件の一部工程が不採算化する見込みという。17年7-9月期（第1四半期）が好調な出足だっただけにネガティブサプライズとなったようだ。

<2782> セリア 6160 -340
大幅続落。17年4-12月期（第3四半期累計）決算を発表している。営業利益は前年同期比12.6％増の129.17億円だった。市場予想のコンセンサスは132億円程度であり、実績はこれをやや下回ったほか、増益率も4-9月期（18.2％営業増益）より鈍化した。18年3月期の期末配当を従来予想の1株当たり25.00円から30.00円（前期は1：2の株式分割前で40.00円）に増額しているが、利益の伸び鈍化をネガティブ視した売りが優勢となった。

<6837> 京写 554 -91
大幅反落。17年4-12月期（第3四半期累計）決算発表とともに、18年3月期の通期業績予想を下方修正している。第3四半期累計の営業利益は前年同期比9.4％減の4.49億円で着地した。また、通期営業利益見通しは8.50億円から5.60億円（前期は7.00億円）へと引き下げた。従来の営業増益予想から一転、減益となる見込み。期初からの銅箔価格高騰により主材料の銅張積層板等の調達コストが上昇を続け、原価を圧迫した。

<6629> テクノホライゾ 889 +150
ストップ高。17年4-12月期（第3四半期累計）決算とともに、18年3月期業績予想の上方修正と増配を発表している。第3四半期累計の営業利益は前年同期比4.1倍の7.78億円で着地した。通期営業利益見通しについては従来の8.00億円から10.00億円（前期は4.75億円）へと引き上げた。利益率の高いFA（工場自動化）関連機器の販売が増加した。期末配当予想も1株当たり2.00円から4.00円（前期は2.00円）に増額している。

<3791> IGポート 2855 +500
ストップ高比例配分。グループ会社のプロダクション・アイジーとウィットスタジオが米動画配信大手ネットフリックスとアニメーション作品における包括的業務提携契約を締結したと発表している。アイジー及びウィットはそれぞれがアニメ作品をネットフリックスと共同で制作し、ネットフリックス上で全世界190カ国に配信を行う予定。制作される作品の詳細は追って決定するという。

<4556> カイノス 877 +150
後場ストップ高。カルニチン欠乏症の診断補助として体外診断用医薬品の承認を取得した2製品「F-Carnitine試薬 カイノス」及び「T-Carnitine試薬 カイノス」が、1月31日の中央社会保険医療協議会において2月1日付の保険適用が承認されたと発表している。カルニチンが欠乏すると低血糖や高アンモニア血症、意識障害、痙攣、肝機能異常など重篤な臨床症状や検査異常が認められているという。

《DM》

　提供：フィスコ