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証券取引所が指定する制度信用銘柄のうち、買建(信用買い)と売建(信用売り)の両方ができる銘柄
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3807 フィスコ

東証G
95円
前日比
-5
-5.00%
PTS
-円
業績
単位
100株
PER PBR 利回り 信用倍率
95.0 15.18 7.45
時価総額 43.6億円
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決算発表予定日

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■フィスコキャンパス銘柄分析レポートVol(1) ローソン<2651>


「フィスコキャンパス銘柄紹介レポート」とは、フィスコ<3807>のアナリストと現役の女子大学生によって組織された「フィスコキャンパス」による毎月発行の共同レポートである。アナリストとディスカッションを重ね、キャンパス一期生となる7名が「フレッシュな感性」をもとに1人1銘柄選んだ、計7銘柄をまとめている。


※2016年11月号より抜粋


紹介銘柄:ローソン<2651>
キャンパス生:宮地 志歩


「三菱商事のネットワークを活かし多角的な事業展開へ」


■先月、三菱商事がローソンを子会社化にするとの発表はいかがでしょうか。

来年1月から三菱商事によるローソン株の公開買付けの開始が予定されており、連結子会社とすることを目的として、所有割合にして50.00%を上限に買い付ける計画です。ローソンは三菱商事の商社ならではの国内外のネットワークやサービス、多角的な事業展開を活かして新たな商品開発や質を高められると考えているのでしょう。

エネルギーや資源開発を強みとしていることで知られている三菱商事ですが、今年は新たな経営方針として「中期経営戦略2018~新たな事業経営モデルへの挑戦~」と策定し、具体的には、「『資源』と『非資源』のバランスの見直し」、「『事業投資』から『事業経営』へのシフト」等を挙げているとのことです。

三菱商事のグループ内卸業者の三菱食品や出資関係にある伊藤ハム米久ホールディングスから食材の調達をしやすくなるのではないかという見方や三菱商事の信用力で専用工場の増設も可能になるのではないかとみられています。

ローソンの玉塚会長は「ローソンがもう一度ゼロベースでどういう店になるのか、どういうところを強化していくかを立ち止まって考える必要がある。今後の5年、10年のローソンの将来が決まるすごく大事なタイミング」と話しました。三菱商事の生活産業グループは食品の原料・素材の調達から、消費市場(リテイル)まで関わっており、そのノウハウをローソンの今後の方向性である商品力の向上に生かしていけるのではないしょうか。


■ローソンは銀行事業を検討する準備会社を11月下旬に設立することを発表しましたが、すでにコンビニに設置しているATMとの違いや金融分野で新サービスを提供するメリットは何でしょうか。

ローソンはコンビニエンスストアの使命を果たすべく、生活必需品の物販やコンサートチケットの取り扱い、宅急便取次ぎなど利便性という点においてサービスの向上を図ってきました。金融分野においても公共料金等の収納代行サービスや共同ATMの設置などを行ってきました。ローソンが自社で銀行業を行い提供する新しいサービスの具体的な内容は発表されていませんが、全国に12,648店舗(2016年9月現在)展開しているという利便性を武器に発展していくことが期待できそうです。

わざわざコンビニで口座を作るのかといった疑問もありましたが、セブン銀行の成長をみると、ATM利用に伴う銀行からの手数料収入等が見込めるとみられます。ほぼ全ての店舗にATMを設置しているが、今までは不可能であった現金の振り込みなどの新たなサービスを行い、他のコンビニエンスストアとの差別化を図り、来店客を増やす狙いがあるとみています。

私たちの生活に欠かすことができないコンビニエンスストアの新たなサービスの発掘という面では、株価にも良い反応が見られるのではないでしょうか。これを受けコンビニエンススト3社の競争が熱を増し、顧客によりよい新サービスの提供を期待しています。


※「フィスコキャンパス」とは、現役の女子大学生によって組織されている。難しいと思われがちな金融・経済の世界を、身近なものに感じていただけるよう、大学生の目線に置き換えて企業や株式市場の情報発信を行うことを目的としている。

《WA》

 提供:フィスコ

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