中央ビルト工業---今期は営業利益微増を計画、今後はオリンピック関連工事の増加などが追い風
中央ビルト工業<1971>は仮設機材の専門メーカー。同業のアルインコが筆頭株主で、同社株の32.9%を持つ。建設用の仮設機材・型枠機材の製造・販売・レンタルと住宅用鉄骨部材の加工・販売が収益の2本柱。大規模仮設構造物の設計・施工管理なども手掛ける。住宅用鉄骨部材の受託加工は旭化成向けが多い。
2017年3月期は売上高が前期比6.6%減の80.03億円、営業利益が同0.8%増の5.10億円を計画。人手不足や資材高騰による工事着工遅れの影響などが収益の圧迫要因になる可能性があるものの、首都圏の再開発工事やオリンピック関連工事の増加などで、主力の仮設機器の製造・販売・レンタルが底堅く推移する見通し。受託加工は、新規案件獲得コストや減価償却費などが嵩む一方、旭化成やアルインコ向けなどのOEM生産拡大を見込む。
同社は営業利益率を重視しながら、事業規模の拡大と収益の増大を目指している。今後は新規事業と新商品の開発推進、住宅用鉄骨部材部門の量から質への転換、有利子負債の圧縮による財務体質の強化などに取り組むことで目標達成を目指す。
《TN》
提供:フィスコ