イー・ガーディアン---3Q減収なるも、EC・フリマ向けのカスタマーサポート、広告審査業務が伸長
イー・ガーディアン<6050>は1日、2024年9月期第3四半期(23年10月-24年6月)連結決算を発表した。売上高が前年同期比6.6%減の84.85億円、営業利益が同5.9%減の12.84億円、経常利益が同8.0%減の12.78億円、親会社株主に帰属する四半期純利益が同13.7%減の8.02億円となった。
ソーシャルサポートの売上高は前年同期比4.4%減の49.96億円となった。当第3四半期累計期間においては、既存顧客の売上高の減少を吸収できず減収となったものの、EC・フリマ向けのカスタマーサポートが伸長した。また、Fintech関連サービスにおいて、本人確認や加盟店審査、監視業務の新規案件獲得が着実に進捗した。加えて、チェンジHD<3962>との協業として、エンタープライズ系デジタルBPO領域の拡大に向け、既存顧客への深耕及び新規案件の獲得に取り組み、さらに、チェンジHDグループの既存外注業務の同社への移管を開始した。
ゲームサポートの売上高は同13.8%減の12.11億円となった。当第3四半期累計期間においては、引き続き海外ゲーム会社のローカライズ案件(言語翻訳や調整等の支援)からのクロスセル展開に注力した。一方で、国内ゲーム市場において引き続き大型のヒットタイトルに恵まれず、減収となった。
アド・プロセスの売上高は同10.1%減の10.58億円となった。当第3四半期累計期間においては、EC・フリマ向けの広告審査業務が伸長した。また、インフルエンサーマーケティング関連の需要を捉えた顧客開拓に注力し、新規案件の獲得に取り組んだ。加えて、詐欺広告や不適切画像の検知に有効なAIシステム「ROKA Custom」を開発した。しかし、既存顧客の売上高の減少を吸収できず、減収となった。
サイバーセキュリティの売上高は同13.1%増の6.73億円となった。当第3四半期累計期間においては、脆弱性診断、WAFの拡販により、大きく伸長した。また、クラウド型WAF「SiteGuard Cloud Edition」の拡販が着実に進捗した。加えて、更なる成長のためにセキュリティエンジニアを中心とした採用、教育の強化やマーケティング施策を実施した。さらに、チェンジHDとの共同提案等の取り組みに注力した。
その他の売上高は同19.3%減の5.45億円となった。主にハードウェアに対するデバッグ業務を提供している。完全子会社のEGテスティングサービスが、長年のノウハウと信頼・実績を強みとして新規開拓に努めたが、減収となった。
2024年9月期通期については、売上高が前期比3.4%減の115.03億円、営業利益が同1.2%減の17.58億円、経常利益が同3.1%減の17.51億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同4.4%減の11.76億円とする5月7日に修正した連結業績予想を据え置いている。
《SO》
提供:フィスコ