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【市況】9日の中国本土市場概況:上海総合は3日ぶり反落、非鉄金属などに利食い売り

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

9日の中国本土市場は3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数が前日比14.56ポイント(0.37%)安の3909.52ポイントで引けた。

これまで上海総合指数の上昇をけん引してきた非鉄や生保セクターで利益確定売りが強まり、指数の足かせに。半面、米国による先端半導体の対中輸出承認で人工知能(AI)サーバー関連銘柄に買いが入ったことが指数をサポートした。米政策を巡る期待と、足元の割高感を背景とする調整とのせめぎ合いを映している。

市場全体では、特定テーマへの物色が断続する一方で、セクター間の格差が拡大。資金の再配分が進みやすい展開だが、当面はテーマ株の動向と非鉄・生保などに対する警戒感の両方を注視する必要がある。

セクター別では、非鉄・金鉱株が安い。江西銅業(600362/SH)と洛陽モリブデン(603993/SH)がそろって6.1%下落、中国アルミ(601600/SH)が6.0%安、中金黄金(600489/SH)が4.7%安、紫金鉱業集団(601899/SH)が3.5%安で引けた。

また、不動産の下げも目立った。新城控股集団(601155/SH)が3.7%安、金地集団(600383/SH)が3.1%安、保利発展控股集団(600048/SH)が2.5%安となった。

半面、銀行株の一角は買われた。中国農業銀行(601288/SH)が2.6%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.4%高、重慶銀行(601963/SH)が1.1%上昇した。ハイテク株や海運株の一角も買われた。

外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.88ポイント(1.14%)安の248.69ポイント、深センB株指数が10.29ポイント(0.79%)安の1284.39ポイントで終了した。

《AK》

 提供:フィスコ

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