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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、塩野義、レーザーテク

リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
■リミックスポイント <3825>  250円  +18 円 (+7.8%)  本日終値
 リミックスポイント<3825>が後場一段高となった。同社は9日、系統用蓄電所の建設・運営などを展開する日本蓄電池(東京都千代田区)と業務提携契約を締結したと発表。これを材料視した買いが入ったようだ。日本蓄電池が保有する豊富な用地情報や知見を、系統用蓄電所の運用最適化や制御方法、電力市場における取引・データ分析に関するノウハウを持つリミックスに提供。蓄電所の迅速な開発につなげる。両社は匿名組合出資契約を通じ共同で出資する7カ所の蓄電所の運転を2026年末までに開始する予定。

■泉州電業 <9824>  5,450円  +300 円 (+5.8%)  本日終値  東証プライム 上昇率5位
 泉州電業<9824>が14連騰。後場に上げ幅を拡大し、年初来高値を更新した。9日午後2時、25年10月期の連結決算を発表。最終利益は従来の見通しを上振れして着地し前の期比11.4%減の67億1700万円となった。26年10月期の最終利益は前期比14.6%増の77億円を計画。今期が最終増益となる見通しを示したことを受け、買い安心感が意識されたもようだ。25年10月期は期初に77億円の最終利益予想を打ち出し、その後下方修正をしていた。26年10月期の売上高は前期比6.2%増の1440億円を計画する。同社は電線商社で業績は銅価格に連動する電線相場の影響を受けやすい。昨年10月末時点で電線メーカーのSWCC<5805>が4.54%を保有し大株主に名を連ねており、泉州電業はSWCCを主要取引先としている。25年10月期は投資有価証券の売却益があり最終利益を押し上げる要因となった。

■塩野義製薬 <4507>  2,808.5円  +123.5 円 (+4.6%)  本日終値  東証プライム 上昇率9位
 塩野義製薬<4507>が大幅続伸し、年初来高値を更新した。SBI証券が8日、塩野義について目標株価3250円、投資判断「買い」で新規にカバレッジを開始した。HIV領域では2027年ごろの特許切れによる影響が懸念されたものの、長時間作用型への切り替えで懸念は限定的なものになったと指摘。皮膚科領域に強みを持つ鳥居薬品の買収により、創薬テーマの広がりと販売チャネルの拡充が期待されるとみる。同証券は塩野義の27年3月期営業利益が1850億7000万円になると予想する。

■コスモス薬品 <3349>  7,728円  +314 円 (+4.2%)  本日終値
 コスモス薬品<3349>が大幅高。同社は8日、11月度の月次営業速報を公表。既存店売上高は前年同月比6.5%増となり、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されたようだ。なお、全店ベースの売上高は同11.8%増だった。

■レーザーテック <6920>  32,910円  +1,150 円 (+3.6%)  本日終値
 レーザーテック<6920>が反発。8日の米株式市場で主要な関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が約1カ月ぶりに最高値を更新したことに加えて、8日の取引終了後に次世代に向けた最先端半導体用マスクブランクス(パターニングされる前のフォトマスク製造用基板)欠陥検査装置/レビュー装置の新製品を発表したことが好感された。新製品の「MAGICSシリーズM9750/M9751」は、EUV用マスクブランクスと、マスクブランクスを作る前のガラス基板であるサブストレートの欠陥検査に対して高い検出感度を実現したのが特徴。同社によると、既に多くの引き合いを受けており、複数台の納入が決定しているとしている。

■セーレン <3569>  3,250円  +110 円 (+3.5%)  本日終値
 セーレン<3569>は大幅続伸し、1990年以来、約35年ぶりの高値を更新している。SBI証券が8日、セーレンの目標株価を3430円から4250円に引き上げた。投資判断は「買い」を継続している。トランプ関税の影響などによる需要減が懸念されていた車両資材事業はアジアを中心にカーシート材の受注が旺盛で26年3月期第2四半期累計(4~9月)の同事業は営業利益率が上昇。エレクトロニクス事業では海外向けシリコンウエハーの酸化膜加工などが好調に推移しており、収益が拡大していると評価した。同証券はセーレンの27年3月期営業利益予想を従来の225億円から230億円に引き上げた。なお、SBI証券の業績予想はユニチカ<3103>の繊維事業の買収影響について織り込んでいない。

■モリタホールディングス <6455>  2,705円  +48 円 (+1.8%)  本日終値
 モリタホールディングス<6455>は新値圏で強調展開をみせている。同社は消防ポンプ車最大手。10月に発表した上期(4~9月)連結決算は売上高が471億8700万円(前年同期比10.7%増)、営業利益が51億3600万円(同23.1%増)だった。国内売り上げが堅調に推移し全体を押し上げた。好決算を受けた買いで株価は上昇基調を維持し、11月下旬には2018年高値(2637円)を上回り上場来高値を更新。その後も足もと上値指向の動きを継続している。

■大日本印刷 <7912>  2,628.5円  +38.5 円 (+1.5%)  本日終値
 大日本印刷<7912>が堅調推移。同社は9日、半導体の回路パターン形成に使用するナノインプリントリソグラフィー(NIL)向けに1.4ナノメートル(ナノは10億分の1)世代相当のロジック半導体にも対応可能な回路線幅10ナノメートルのテンプレートを開発したと発表した。製造コストの削減と環境負荷の低減を両立し、NAND型フラッシュメモリーや最先端ロジック半導体の微細化ニーズに対応する。半導体市場向け新製品の収益貢献の期待に加え、直近で国内証券会社による目標株価引き上げに動きがあったことも相まって、買いを誘う格好となった。EUV(極端紫外線)リソグラフィーの一部工程の置き換え需要や、EUVリソグラフィーの生産プロセスを持たない顧客のニーズに対応。従来のArF(フッ化アルゴン)液浸やEUVなどの露光工程と比較し、電力消費量を約10分の1に抑えることができるという。大日印は2027年の量産開始を目指し、30年度にNILにおいて40億円の売り上げ増加を目指す。

■ソラコム <147A>  1,113円  +9 円 (+0.8%)  本日終値
 ソラコム<147A>が3日続伸。この日、IoTプラットフォーム「SORACOM」が、ホンダ<7267>が開発したモビリティロボット「UNI-ONE」のデータ通信基盤として採用されたと発表しており、好材料視された。「UNI-ONE」は、座ったまま体重移動するだけで歩行するように移動でき、両手が自由に使える着座型のモビリティロボット。「SORACOM」の採用により、搭載されたECU(電子制御ユニット)から、バッテリーの充電状況や位置情報、速度、センサー情報などを取得し、サービス向上やメンテナンス、性能や運転行動の分析に活用する。また、「UNI-ONE」の機能追加や改善などファームウェアのリモートアップデートにも「SORACOM」が安定した配信基盤を提供しているという。

■宝&CO <7921>  4,495円  +35 円 (+0.8%)  本日終値
 TAKARA & COMPANY<7921>が4日続伸。9日、米ミリ・キャピタル・マネジメントによる宝&COの保有割合が従来の11.76%から13.24%に上昇していたことが、同日に関東財務局に提出された変更報告書によって明らかとなり、思惑視した買いが入ったようだ。報告義務発生日は2日。保有目的の項目には「投資(ファンド及び投資一任契約に基づく顧客の資産の運用)及び状況に応じて経営陣への助言、重要提案行為等を行うこと」と記載している。

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