【市況】伊藤智洋が読むマーケット・シナリオ【週間展望】 10月13日版
日経平均は年内に4万円以下へ下げる可能性が出てきた
1. NYダウは13日に反発できるかが焦点
前回の本コラムでは、本年の NYダウの10月以降の展開は「年末へ向けて上昇の流れを作るパターン」と、「11月頃までの期間で8月1日安値の4万3340ドルを目指すパターン」のどちらかになると紹介しました。
前週末10日に高値4万6641ドルから安値4万5470ドルまで1100ドル幅を超える下げを経過したことで、現在は9月2日安値の4万4948ドルへ500ドル幅近い値幅にまで迫っています。
過去の値動きを参考にすると、年末まで上昇する展開になる場合、9月の安値に接近することなく、上昇の流れを作っています。
下げやすい9月に年間の最高値を更新して、さらに年末へ向けて上昇する年は、上昇できる明確な理由があるからこそ現れている動きだと言えます。そのため、10月以降は目立った調整が現れずに、上昇の流れを作っています。
過去の値動きを考慮すると、前週末の下げにより、本年の10月3日以降の下げは4万3340ドルを目指す動きである可能性が大きくなったと言えます。
ただ、現時点ではまだ7月23日(高値4万5016ドル)から8月1日(安値4万3340ドル)までの調整(1676ドル幅)と同程度の調整である可能性を残しています。
10月3日高値の4万7049ドルから前週末の安値4万5470ドルまでの下げ幅は、1579ドルです。
今後の価格が年末へ向けた上昇の流れへ入るとするなら、週明け後は9月2日安値の4万4948ドルへ接近することなく、13日中に押し目をつけて上昇を開始すると考えられます。
一方で、週明け後、下げの流れを継続するなら、その後は8月1日安値の4万3340ドルまで下げる可能性が大きくなります。
図1は、NYダウの日足と今後の想定できる展開です。目先、押し目をつけて反発を開始する場合でも、週明け後は下値堅さを確認する作業となって、下値を切り上げるジグザグの動きになる公算です。
すでに下げが勢いづいているので、8月1日安値の4万3340ドルを目指す動きになる場合、10月末までの期間で一気に4万3340ドルに接近する程度まで下げる展開が考えられます。
10月末までに4万3340ドルまで下げて、10月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)の後、さらに一段安となるなら、10月3日高値の4万7049ドルは当面の天井になる可能性が出てきます。
図1 NYダウ(日足)、今後の予想線

...
1. NYダウは13日に反発できるかが焦点
前回の本コラムでは、本年の NYダウの10月以降の展開は「年末へ向けて上昇の流れを作るパターン」と、「11月頃までの期間で8月1日安値の4万3340ドルを目指すパターン」のどちらかになると紹介しました。
前週末10日に高値4万6641ドルから安値4万5470ドルまで1100ドル幅を超える下げを経過したことで、現在は9月2日安値の4万4948ドルへ500ドル幅近い値幅にまで迫っています。
過去の値動きを参考にすると、年末まで上昇する展開になる場合、9月の安値に接近することなく、上昇の流れを作っています。
下げやすい9月に年間の最高値を更新して、さらに年末へ向けて上昇する年は、上昇できる明確な理由があるからこそ現れている動きだと言えます。そのため、10月以降は目立った調整が現れずに、上昇の流れを作っています。
過去の値動きを考慮すると、前週末の下げにより、本年の10月3日以降の下げは4万3340ドルを目指す動きである可能性が大きくなったと言えます。
ただ、現時点ではまだ7月23日(高値4万5016ドル)から8月1日(安値4万3340ドル)までの調整(1676ドル幅)と同程度の調整である可能性を残しています。
10月3日高値の4万7049ドルから前週末の安値4万5470ドルまでの下げ幅は、1579ドルです。
今後の価格が年末へ向けた上昇の流れへ入るとするなら、週明け後は9月2日安値の4万4948ドルへ接近することなく、13日中に押し目をつけて上昇を開始すると考えられます。
一方で、週明け後、下げの流れを継続するなら、その後は8月1日安値の4万3340ドルまで下げる可能性が大きくなります。
図1は、NYダウの日足と今後の想定できる展開です。目先、押し目をつけて反発を開始する場合でも、週明け後は下値堅さを確認する作業となって、下値を切り上げるジグザグの動きになる公算です。
すでに下げが勢いづいているので、8月1日安値の4万3340ドルを目指す動きになる場合、10月末までの期間で一気に4万3340ドルに接近する程度まで下げる展開が考えられます。
10月末までに4万3340ドルまで下げて、10月末のFOMC(米連邦公開市場委員会)の後、さらに一段安となるなら、10月3日高値の4万7049ドルは当面の天井になる可能性が出てきます。
図1 NYダウ(日足)、今後の予想線

...
こちらは株探プレミアム限定記事です。 プレミアムプランをご契約して読むことができます。
株探プレミアムに申し込む(初回無料体験付き)
プレミアム会員の方はこちらからログイン
プレミアム会員になると...

米株









