【市況】＜マ－ケット日報＞　2025年10月6日

　週明けの市場は日経平均が大幅に３日続伸。終値は前週末比２１７５円高の４万７９４４円で、４万６０００円台を通り越して一気に４万７０００円台に乗せる大窓空けの歴史的な最高値更新となった。まさしく「高市トレード」で財政出動・金融緩和を背景とした強気加速相場へと転化している。市場には年内５万円を目指すとの超強気の雰囲気も台頭。短期的に国内景気は「減税・補助金」「円安」「利下げ」策によって上振れするとの見方が支配的となっている。

　前週末の米国市場は出遅れ株中心に買いが入りダウ平均は６日続伸。４日連続で最高値を更新した。ダウ平均の６連騰は今年４～５月の９連騰以来。底堅い米景気や利下げ継続期待から株式を買う動きが必然的に継続。この日はハイテク株などに対して出遅れていた内需・ディフェンシブ株に買いが向かい好循環が生まれている。ダウ平均の上げ幅は一時５００ドルに達する場面もあったが、高値警戒感から取引終盤は上げ幅を半分に縮めている。

　さて、東京市場は高市次期首相歓迎相場でかつてないほどのブル相場と化している。掲げる財政・金融政策は足元のインフレを加速させること間違いないものの、市場は良いところ取りで一時的な景気上振れを織り込む展開だ。テクニカル指標は移動平均線からのカイリ率で目先は４万８０００円以上となったら買われ過ぎの赤信号ゾーン。ただ上放れ初日でもありなかなか下げることはないだろう。（ストック・データバンク　編集部）