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【市況】<マ-ケット日報> 2025年5月9日

 9日の市場は日経平均が大幅続伸。終値は前日比574円高の3万7503円と大台を終値で達成。株価は3月27日以来の水準まで回復してきた。昨日の米国株が上昇した流れに乗って300円を超える上げでスタート。米英の貿易協定成立で日本にも良い流れが見えてきたとの見方が支配的となった。出遅れ気味だった円相場も1ドル=146円台まで一時下落し逆トランプ関税相場が再加速している。一部で中国への関税145%を50%まで下げるいった報道も後押し要因に。

 昨日の米国市場は米英の関税交渉成立を好感してダウ平均は続伸した。英国に対する関税は上乗せ分のない10%で済み、さらに英からの輸入車は低関税の量的枠を設け、鉄鋼への追加関税は0%という非常に軽い内容となった。これを受けて他国との関税交渉も楽観的な見方が広がり株式を買い直す動きが広がった。米財務長官が今週末にスイスで行う中国との協議についても楽観的な見通しを述べ、一時の関税売りはまるでなかったかのような戻りを見せている。

 さて、東京市場はトランプ関税の軽減がまだ決まったわけでもないのに市場はそれを先取りする動きが活発化。日経平均はトランプ関税が正式に決まる直前の3月高値(3万8220円)を目指す展開となっている。少なくともチャートの形は3月時の往来ゾーンである3万6000~8000円のレンジへほぼ戻った格好で、75日移動平均線もクリアしている状況から弱気相場ではなくなったようだ。(ストック・データバンク 編集部)

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