【市況】東京株式(前引け)=続伸も上値重い展開に、TOPIXはマイナス

きょう前場の東京株式市場は買い優勢で始まり、日経平均株価は寄り付き段階でフシ目の3万9000円台を回復したが、その後は上値の重い展開となった。トランプ米政権下での関税政策に対する警戒感が根強いほか、1月の米消費者物価指数(CPI)などの重要指標発表などを控え、積極的な買いは続かなかった。非鉄や海運などの市況関連株が買いを集める一方、金融や自動車株などに下げが目立つ。外国為替市場では急速にドル高・円安が進んだが、輸出セクターには特に好感されていない。個別株も値上がり銘柄数は全体のちょうど半分を占めるにとどまっている。TOPIXは小幅ながらマイナス圏で前場の取引を終えている。
個別では売買代金で断トツとなったフジクラ<5803>が大幅高に買われたほか、アドバンテスト<6857>もしっかり。ソフトバンクグループ<9984>も堅調。古河電気工業<5801>が値を飛ばし、商船三井<9104>など海運株の上昇も目立つ。ジャパンインベストメントアドバイザー<7172>が急騰、古河機械金属<5715>、ミガロホールディングス<5535>なども大幅高。半面、ディスコ<6146>が大きく水準を切り下げ、IHI<7013>も大きく利食われた。第一三共<4568>、信越化学工業<4063>なども安い。サンウェルズ<9229>がストップ安、メディカル・データ・ビジョン<3902>、日本ケミコン<6997>も大きく売り込まれた。
出所:MINKABU PRESS