【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):イントループ、大村紙業、スパイダー
イントループ <日足> 「株探」多機能チャートより
INTLOOP<9556>は後場に入り急騰。午前11時30分ごろに発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高79億6200万円(前年同期比63.3%増)、営業利益5億600万円(同2.9倍)、純利益2億4000万円(同3.2倍)と大幅増益となったことが好感された。中期経営計画の施策「フリーランス事業強化/コンサル領域拡充」で掲げた高収益案件の拡大が前四半期に続き進捗したことに加えて、23年9月に連結子会社化したディクスグループの受注が好調だったことが貢献した。25年7月期通期業績予想は、売上高345億5000万円(前期比27.6%増)、営業利益19億6900万円(同30.7%増)、純利益12億1100万円(同34.3%増)の従来見通しを据え置いている。
■大村紙業 <3953> 796円 +100 円 (+14.4%) ストップ高 本日終値
大村紙業<3953>がストップ高。12日の取引終了後、25年3月期の配当予想を期末一括30円から同50円(前期30円)に増額修正したことが好感された。25年3月に創業60周年を迎えるのを記念して、20円の記念配当を実施する。
■スパイダープラス <4192> 384円 +34 円 (+9.7%) 本日終値
スパイダープラス<4192>が後場に上げ幅を拡大した。13日、株主優待制度の導入を発表し、材料視されたようだ。12月末時点で500株以上を保有する株主を対象に、2000円相当のQUOカードを1枚贈呈する。同社は25年12月期の通期黒字化を予定しており、黒字化達成後に株主還元施策を進める方針だったが、先行して今期末から株主優待制度を導入する。配当金の支払いなど、施策の拡充については今後も継続的に議論を重ねていくとしている。
■はてな <3930> 1,000円 +76 円 (+8.2%) 一時ストップ高 本日終値
はてな<3930>が急騰。同社はきょう正午ごろ、25年7月期通期の単独業績予想を修正。営業利益の見通しを従来の2億300万円から3億円(前期比4.4倍)に引き上げた。売上高予想も37億6000万円から38億600万円(同15.0%増)に上方修正。テクノロジーソリューションサービスの受託サービスにおいて既存顧客及び新規顧客からの受託開発案件の受注が好調に推移しているほか、利益面では人件費が想定を下回りそうなことが主な要因だとしている。
■トップカルチャー <7640> 146円 +11 円 (+8.2%) 本日終値
トップカルチャー<7640>が大幅続伸。同社は12日取引終了後、25年10月期通期の連結業績予想を公表。営業損益の見通しを1億2700万円の黒字(前期は5億100万円の赤字)としていることが買い手掛かりとなったようだ。売上高は前期比1.1%減の182億900万円となる見通し。書籍を中心とした業態連携や新規商品導入へのチャレンジを加速させるとともに、蔦屋書店事業とグループ子会社4社との連携強化による相乗効果最大化を図ることで黒字化を目指すとしている。
■ダイコー通産 <7673> 1,340円 +101 円 (+8.2%) 本日終値
ダイコー通産<7673>が大幅高で3日続伸。12日の取引終了後、集計中の11月中間期単独業績について、売上高が従来予想の89億2800万円から103億1900万円(前年同期比24.4%増)へ、営業利益が4億円から6億300万円(同50.0%増)へ、純利益が2億7300万円から4億800万円(同51.1%増)へ上振れて着地したようだと発表したことが好感された。防災行政無線案件、消防デジタル通信設備案件、データセンター設備案件などの一部が予定より前倒しになったことに加えて、CATV局センター設備案件及び医療福祉施設向け屋内通信設備案件などの規模が拡大したことが牽引した。
■クラシコム <7110> 1,155円 +83 円 (+7.7%) 本日終値
クラシコム<7110>が後場に急伸。同社は13日午後3時、25年7月期の連結業績予想と配当予想の上方修正を発表しており、好感されたようだ。今期の売上高予想は2億円増額して82億円(前期比16.9%増)、経常利益予想は8000万円増額して7億8000万円(同32.2%減)に引き上げた。期末一括配当予想は5円増額して25円(同8円増配)とした。第1四半期(8~10月)の売り上げが想定を上回って推移したほか、足もとでも「北欧、暮らしの道具店」は順調に進捗しているという。新規会員数や購入者数の状況も好調であることを踏まえ、業績予想を見直した。
■トヨクモ <4058> 2,106円 +134 円 (+6.8%) 本日終値
トヨクモ<4058>が後場急伸。午前11時30分ごろ、マニュアル作成・ナレッジ管理SaaS「NotePM(ノートピーエム)」の開発・運営を手掛けるプロジェクト・モード(川崎市中原区)の全株式を25年1月8日付で取得し子会社化すると発表しており、好材料視された。「NotePM」は、業務マニュアルやノウハウをWeb上で簡単に投稿でき、強力な検索機能でほしい情報をすぐ見つけられる「社内wikiツール」。これを運営するプロジェクト・モードはトヨクモとビジネスモデルが近く親和性が高いことから、成長性の高いプロダクト及び優秀な社員をグループに迎えることで、企業価値向上に資すると判断したという。
■SYSホールディングス <3988> 541円 +32 円 (+6.3%) 本日終値
SYSホールディングス<3988>が後場終盤になって上げ幅を拡大。午後3時ごろに発表した第1四半期(8~10月)連結決算が、売上高34億1300万円(前年同期比17.2%増)、営業利益1億7200万円(同62.0%増)、純利益8200万円(同4.5%増)と大幅営業増益で着地したことが好感された。前期に行ったM&Aによる新規連結子会社の増加や、社会情報インフラ・ソリューションの顧客からの受注が堅調に推移したこと、更に技術者の稼働人数が増加したことなどが売上高・利益を押し上げた。なお、25年7月期通期業績予想は、売上高140億円(前期比12.9%増)、営業利益8億円(同16.8%増)、純利益4億8500万円(同3.0%増)の従来見通しを据え置いている。
■ジェリビンズ <3070> 113円 +5 円 (+4.6%) 本日終値
ジェリービーンズグループ<3070>は後場動意。午後2時30分ごろ、株主優待制度を拡充すると発表した。毎年1月末、7月末に100株以上を保有する株主を対象に贈呈するクーポンの金額を増額する。来年1月から変更する。これが材料視された。
●ストップ高銘柄
3銘柄
●ストップ安銘柄
1銘柄
株探ニュース