【市況】米国株見通し:弱含みか、金利高継続なら調整売り
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
(13時30分現在)
S&P500先物 6,062.25(+1.50)
ナスダック100先物 21,701.50(+50.25)
米株式先物市場でS&P500先物、ナスダック100先物は小幅高、NYダウ先物は27ドル安。米金利は底堅く、本日の米株式市場は売り買い交錯となりそうだ。
12日の主要3指数は弱含み。取引半ば以降の下げ幅拡大でナスダックとS&Pは反落、ダウは234ドル安の43914ドルと6日続落で引けた。この日発表された新規失業保険申請件数は弱い内容だったが、生産者物価指数(PPI)は伸びが拡大し、前日の消費者物価指数(CPI)を含めインフレ再加速を示した。連邦準備制度理事会(FRB)の継続的な利下げへの期待は弱まり、長期金利の上昇を背景としたハイテク売りが相場を圧迫した。
本日は弱含みか。来週開催の連邦公開市場委員会(FOMC)での追加利下げ期待は根強いものの、足元のインフレ指標は高止まり。来年以降は緩和を後退させるとの思惑が広がれば売りが強まりやすい。指数は過去最高値圏で推移し、利益確定や持ち高調整の売りが相場を圧迫する可能性があろう。特にハイテク関連への売りが強まれば、他のセクターに売りが波及しそうだ。次期政権の政策期待は継続も、買い材料は乏しく下落基調が続く。
《TY》
提供:フィスコ