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【材料】メーシーズが決算受け下落 配送費隠しの調査完了 通期の1株利益の見通し下方修正=米国株個別

(NY時間09:33)(日本時間23:33)
メーシーズ<M> 15.12(-1.60 -9.57%)

 百貨店のメーシーズ<M>が下落。取引開始前に遅延していた8-10月期決算(第3四半期)を発表し、既存店売上高が予想以上の減収となった。1株利益、売上高は予想範囲内だった。ただ、株価はネガティブな反応。問題となっていた配送費の修正で、通期ガイダンスで1株利益の見通しを下方修正したことが嫌気されている。売上高は上方修正。

 決算遅延の要因となっていた従業員による配送費隠しの調査を完了。今回公表した通期のガイダンスには、第3四半期の配送費1300万ドル、および第4四半期の配送費推定額6600万ドルを考慮し、通年で7900万ドルの影響が見込まれるとした。

 同社は声明で「故意に経費を隠した元従業員が関与したとされる配送費の不正計上により、粗利益と1株利益に年間7900万ドルの影響が出る。その大半は第4四半期に計上される」と述べている。

 また、調査では現金の紛失や未払い業者の証拠は発見されず、代わりに2021年第4四半期から今年第3四半期までの配送費約1億5100万ドルを隠蔽した元従業員の会計上の誤りが発見されたと改めて述べた。同社は本日、それらの会計年度の修正された財務情報を公表する予定だとしている。

 スプリングCEOは声明で「調査を終え、既存の管理体制を強化し、再発防止に向けた追加変更を実施している」と述べた。

 ここ数年、同社は収益性を高めるために配送費やその他のコスト削減に重点的に取り組んできた。調査に詳しい関係者によると、元従業員は当初、配送費の会計処理にミスがあったことを知ったが、そのミスを隠すために意図的に誤った会計処理を行ったという。この従業員は現在、同社で働いていないと述べている。

(8-10月・第3四半期)
・既存店売上高(ライセンス含む):1.3%減(予想:1.4%減)
・1株利益(調整後):0.04ドル(予想:0.03ドル)
・売上高:47.4億ドル 2.4%減(予想:47.6億ドル)
・粗利益率:39.6%(予想:40.4%)
・在庫:62.6億ドル(予想:56.5億ドル)

(25年度通期見通し)
・1株利益(調整後):2.25~2.50ドル(従来:2.55~2.90ドル)
・売上高:223~225億ドル(従来:221~224億ドル)
・粗利益率:38.2~38.3%(従来:39.0~39.2%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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