【経済】このあとカナダ中銀が政策発表 前回に引き続き大幅利下げが見込まれる
*カナダ中銀政策金利(12月)23:45
予想 3.25% 前回 3.75%
このあと日本時間23時45分にカナダ中銀が金融政策委員会の結果を発表する。市場では前回に引き続き、0.50%ポイントの大幅利下げが見込まれ、政策金利を3.25%まで引き下げると見込まれている。
足元の数字は、消費者物価指数(CPI)が2%目標付近で推移し、第3四半期のGDPは1%に留まった。堅調な個人消費にもかかわらず、投資と在庫が足を引っ張っている。また、住宅市場は回復し始めているが、労働市場に多くの余剰があり、11月の失業率は6.8%とパンデミック以来の高水準となっている。
経済は依然として供給過剰の状態で需給ギャップが縮小していない。もはやタイトな金利は必要ないとの指摘も出ている。そのような中、ソフトランディング実現のためにカナダ中銀は景気配慮の姿勢を一層強めると見られているようだ。
また、トランプ氏はカナダ製品すべてに25%の関税を課すと言及しており、急速な利下げはそれへの備えとも取れる。実際に導入されるかは未知数ではあるが、トランプ氏の当選前にカナダの消費者信頼感は着実に上昇していたが、その後は一転し、信頼感はこの1年で最低水準となっている。
市場では、今回の利下げサイクルでカナダ中銀のターミナルレート(最終到達点)は2.25%まで低下すると見ている。これは夏場よりも0.75%ポイント低い水準。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース
予想 3.25% 前回 3.75%
このあと日本時間23時45分にカナダ中銀が金融政策委員会の結果を発表する。市場では前回に引き続き、0.50%ポイントの大幅利下げが見込まれ、政策金利を3.25%まで引き下げると見込まれている。
足元の数字は、消費者物価指数(CPI)が2%目標付近で推移し、第3四半期のGDPは1%に留まった。堅調な個人消費にもかかわらず、投資と在庫が足を引っ張っている。また、住宅市場は回復し始めているが、労働市場に多くの余剰があり、11月の失業率は6.8%とパンデミック以来の高水準となっている。
経済は依然として供給過剰の状態で需給ギャップが縮小していない。もはやタイトな金利は必要ないとの指摘も出ている。そのような中、ソフトランディング実現のためにカナダ中銀は景気配慮の姿勢を一層強めると見られているようだ。
また、トランプ氏はカナダ製品すべてに25%の関税を課すと言及しており、急速な利下げはそれへの備えとも取れる。実際に導入されるかは未知数ではあるが、トランプ氏の当選前にカナダの消費者信頼感は着実に上昇していたが、その後は一転し、信頼感はこの1年で最低水準となっている。
市場では、今回の利下げサイクルでカナダ中銀のターミナルレート(最終到達点)は2.25%まで低下すると見ている。これは夏場よりも0.75%ポイント低い水準。
MINKABU PRESS編集部 野沢卓美
株探ニュース