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【市況】<マ-ケット日報> 2024年12月11日

 11日の市場は日経平均が小幅ながらも3日続伸。終値は前日比4円高の3万9372円だった。前日の米国株が続落した流れから小幅マイナスのスタートに。半導体関連の下げが響き指数では日経平均の下げが目立つ格好となった。日銀が発表した11月の企業物価指数が昨年7月以来の高い伸び率となったことも売り材料となり、前引けには一時250円を超える下げとなった。一方、後場からは買い戻しが優勢となり、取引終盤にはプラス圏へ戻す腰の強さを見せている。

 昨日の米国市場はインフレ指標の発表を前に警戒売りが続きダウ平均は4日続落した。11月の消費者物価指数の発表を翌日に控え警戒感から小口の手じまい売りが継続した。長期金利もじわりと上昇してダウ平均の下げ幅は一時200ドルを超える場面も。もっとも、ダウ平均は直前までの3日間で600ドルあまり下落しており下値では値頃感も働きやや下げ渋りへ。アルファベッド、テスラなど一部の主力ハイテク株に買いが入り市場の雰囲気はそれほど悪くはない。

 さて、東京市場は日経平均が本日もザラバで弱含むなど上値の重さを示す足となったが、6日ぶりに日足で小幅陽線を引くなど徐々に押し目買いが勝りだす流れにもなっている。3万9000円台半ばではちょこちょこと売り物にあい、外国人の実需が入らない状況では突破しにくくなっていたようだが、それも日柄をかけて徐々にこなしつつあるようだ。材料次第で軽く上に放れても不思議ではない状態だ。(ストック・データバンク 編集部)

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