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【注目】英首相、EUと米国を引き換えにする必要はない

 スターマー英首相は、トランプ次期大統領の関税引き上げが同盟国間の亀裂を生むとの懸念はあるものの、英国はEUとの関係を米国との特別な関係と引き換えにする必要はないと述べた。

 首相は前日、ロンドン・シティ市長主催の年次晩餐会で演説を行い、「米国か欧州のどちらかを選択するしかないという考え方は完全に間違いであり、完全に拒否する。国益のためには、双方と協力することが必要だ」と述べた。

 トランプ氏は、米国への輸入品すべてに最大20%、中国には60%の関税を課すことを選挙戦での公約に掲げている。これについて首相は「英国は、トランプ氏が提示する関税のいかなる取り決めについても、EUとの商業関係強化の希望とのバランスを取る必要がある。同国にとって最も重要な2つの同盟との関係が複雑化するリスクを冒している」と述べた。

 一方、ウクライナ問題については「必要な期間、必要なだけの支援を行うべきだ。英国はウクライナがロシアと交渉する上で最善の立場に立つよう支援し、紛争を終結させるべきだ。そうすれば、自国の安全、独立、自らの将来を選択する権利を保証する公正で永続的な平和を自らの条件で確保できる」と述べた。

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