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【市況】<マ-ケット日報> 2024年11月29日

 11月最後の取引となる本日の市場は日経平均が反落。終値は前日比141円安の3万8208円だった。昨日の米国市場は感謝祭のため休場。代わって注目された欧州市場は概ね堅調に推移した。米国が進める中国への半導体規制が当初予想ほど厳しいものにならないとの観測が広がり、独、英、仏など主要市場に買い安心感が広がった。

 一方、東京市場は円相場が1ドル=150円台を一時割り込むなど急な上昇を見せたために売り先行のスタート。10時頃には350円を超える下げ幅となりわずかに3万8000円台を割り込む場面まであった。売り一巡後は小口の押し目買いで下げ幅を縮小させたが、次期トランプ政権の掲げる関税政策への警戒感が解けず積極的に買い上がる雰囲気はなかった。朝方発表した11月の都区部消費者物価指数が前年同月比2.2%も上昇。前月から拡大し事前予想をも上回り、来月の日銀金融政策会合で追加利上げが俎上に上るとの見方が強まっている。チャート面では25日線や200日線を超えられず上昇基調に回帰できない状況が続いている。半面、75日線には概ねサポートされているので下値も堅くトレンドレスの相場が目先は続きそうだ。

 個別では良品計画、東ガス、サッポロなどが年初来高値を更新。三菱商事傘下の衣料品会社を子会社化すると発表したワールドが大幅高となっている。(ストック・データバンク 編集部)

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