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【注目】前週末27日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

オークワ <日足> 「株探」多機能チャートより

■オークワ <8217>  886円 (-79円、-8.2%)

 東証プライムの下落率トップ。オークワ <8217> [東証P]が急反落。26日取引終了後、25年2月期連結業績予想について、売上高を2590億円から2540億円(前期比2.7%増)へ、営業利益を35億円から24億5000万円(同15.2%減)へ、純利益を12億円から5億5000万円(同45.0%減)へ下方修正することを発表した。各利益は増益予想から一転して減益の見通しとなり嫌気された。上期において、客数・買い上げ点数が伸び悩み、既存店売上高が計画を下回った。また、生鮮部門を中心に原材料価格の高騰や為替相場の影響があり、仕入れ価格が不安定な状況下で価格政策を推し進めたことにより粗利益率も低下した。

■三井住友FG <8316>  2,954.5円 (-103.5円、-3.4%)

 三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]が大幅反落。そのほか、三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]など、メガバンクが軟調に推移した。自民党の麻生太郎副総裁が今回の総裁選で、高市早苗経済安全保障相を支持する意向を固めたと26日夜以降、国内メディアが相次いで報じた。高市氏がこれまで日銀の利上げの必要性に対し否定的な見解を示していたことから、27日は銀行株への売りがかさんだようだ。

■INPEX <1605>  1,957.5円 (-24.5円、-1.2%)

 INPEX <1605> [東証P]が続落。そのほか、石油資源開発 <1662> [東証P]が軟調に推移した。英紙フィナンシャル・タイムズ電子版が26日、サウジアラビアが1バレル=100ドルの非公式の価格目標を撤回し、12月からの増産へ準備を進めていると報じた。これを受け、米原油先物相場は急落し、米国産のWTI先物中心限月は2週ぶりの安値をつけた。石油関連株を巡っては、相場安に伴う採算性の悪化リスクが意識され、売りが膨らんだようだ。ENEOSホールディングス <5020> [東証P]やコスモエネルギーホールディングス <5021> [東証P]、出光興産 <5019> [東証P]も安かった。

※27日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋

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