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【通貨】欧米為替見通し:ドル・円は下げ渋りか、米インフレ鈍化もドルに値ごろ感

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

27日の欧米外為市場では、ドル・円は底堅い値動きを予想する。自民党総裁選で金融正常化容認の石破茂元幹事長が選出され、円買い先行。一方、今晩の米コアPCE価格指数が鈍化すればドルは売りが強まるものの、値ごろ感で買戻しが見込まれる。

前日発表された米経済指標で新規失業保険申請件数が改善し、国内雇用情勢は想定ほど悪化していないとの見方が浮上。連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ観測の一服で長期金利が上昇するとドル買いに振れ、1.1180ドル台に上昇、ドル・円は145円20銭台まで上昇後に利益確定売りで失速。本日アジア市場は自民党総裁選に向け、「アベノミクス」継承の高市早苗経済安全保障担当相の善戦で円売りが強まった。

この後の海外市場は米インフレ指標にらみ。今晩のPCEコア価格指数は前回から鈍化が予想され、FRBによる緩和的な金融政策をにらんだドル売りが出やすい。ユーロや豪ドルなど主要通貨はドルに対し引き続き上昇基調を維持する見通し。他方、自民党総裁選は石破氏が高市氏との決選投票を制した。それにより、日銀の追加利上げを見込んだ円買いがドルを下押ししよう。ただ、ドルは割安感による買戻しの可能性もあろう。

【今日の欧米市場の予定】
・18:00 ユーロ圏・9月景況感指数(予想:96.5、8月:96.6)
・21:30 米・8月個人所得(前月比予想:+0.4%、7月:+0.3%)
・21:30 米・8月個人消費支出(PCE)(前月比予想:+0.3%、7月:+0.5%)
・21:30 米・8月コアPCE価格指数(前年比予想:+2.7%、7月:+2.6%)
・21:30 米・8月卸売在庫速報値(前月比予想:+0.2%、7月:+0.2%)
・22:30 コリンズ米ボストン連銀総裁とクーグラーFRB理事会合出席
・23:00 米・9月ミシガン大学消費者信頼感指数確報値(予想:69.3、速報値:69.0)
・02:15 ボウマン米FRB理事対話会参加

《CS》

 提供:フィスコ

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