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【市況】アジア株 上海株と香港株の上昇止まらず、工業利益急落受け景気刺激策強化の緊急性高まる

アジア株 上海株と香港株の上昇止まらず、工業利益急落受け景気刺激策強化の緊急性高まる

東京時間14:02現在
香港ハンセン指数   20695.89(+771.31 +3.87%)
中国上海総合指数  3070.79(+70.49 +2.34%)
台湾加権指数     22880.41(+21.60 +0.09%)
韓国総合株価指数  2666.23(-5.34 -0.20%)
豪ASX200指数    8217.30(+13.64 +0.17%)
インドSENSEX30種  85934.06(+97.94 +0.11%)

アジア株はまちまち。豪州、台湾、韓国、インドは小動き。週末を前に積極的な売買は手控えられている。香港株と上海株は大幅上昇、中国景気刺激策を好感した買いが続いている。

今週、中国政府は大規模金融緩和を表明。さっそく翌日に1年物MLF金利を引き下げた。そのほか、不動産安定化策、株価下支え措置、貧困層への現金給付、上海市で総額5億元のクーポン発行を決定。さらに、国有銀行に最大1兆元(1420億ドル)の資本注入も検討。習近平国家主席率いる政治局は経済成長5%達成のために努力することを誓い、不動産市場の下落を止めることも約束した。

中国人民銀行はきょうから預金準備率を50bp、7日物リバースレポ金利を20bp引き下げた。人民銀行総裁は今週初め「近いうち」に引き下げると表明したが、これほどまでに早く引き下げたことはポジティブサプライズだ。また、14日物リバースレポ金利も1.85%から1.65%に引き下げた。

きょう発表された中国8月の工業企業利益が前年比-17.8%と大幅減少となったことを受け、当局が景気刺激策を強化する緊急性が高まった。そのため、数日中にさらなる支援策を打ち出すのではないかとの期待が広がっている。中国政府は第4四半期に大規模な不動産安定化策を実施する可能性が高いと証券時報は報じている。

香港株は2万ポイント大台を回復、約1年半ぶり高値をつけている。中国大型連休中の消費回復期待から消費者サービスや生活必需品が大幅高。カジノ運営会社のサンズチャイナは12.7%高。米モルガンスタンレーが投資判断を「イコールウェイト」から「オーバーウェイト」に引き上げたことが材料視されている。ギャラクシーエンターテイメントもも10.8%高と連れ高。龍湖集団や中国海外発展、恒隆地産、新鴻基地産発展など不動産株も大幅高。

上海株は2.34%高。午前の取引で一時遅延が発生したが解消後は上げ幅を拡大。10月1日からの国慶節大型連休の消費回復への期待から、生活必需品や消費者サービス、ホテル、レストラン、レジャー、アパレル、雑貨などが総じて上昇している。

出所:MINKABU PRESS

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