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【経済】全体の米失業率は改善も黒人女性は急速に悪化

 この日発表の3月の米雇用統計で失業率は3.8%に改善していた。ただ、白人の失業率は3.4%と2月から横ばいだったのに対して、黒人の失業率は急速に悪化している。2月の5.6%から6.4%に上昇した。

 性別で見ると、20歳以上の黒人女性の失業率が5.6%に急上昇し、2月の4.4%から大きく上昇した。黒人男性は6.1%から6.2%へと僅かな上昇に留まっている。エコノミストは「これは憂慮すべき傾向で、今後数カ月は注視する必要がある」と述べた。

 先月、黒人の労働参加率は63.6%となり、2月の63.7%から低下したが、黒人女性は63.4%から63.0%に、黒人男性は69.8%から69.6%に低下している。これは、人々はより多くの雇用機会を求めているが、すべての人々がその機会を得られているわけではないことを意味する。黒人労働者はパンデミックによる事業閉鎖の影響を最も受けた層で、失業率のピークは2020年の16.8%で、全体の失業率の2020年4月の最高値14.7%を上回った。

 一方、ヒスパニック系の失業率は先月の5.0%から4.5%に、アジア系も2月の3.4%から2.5%に低下した。

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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