市場ニュース

戻る
 

【特集】橋本総業HD Research Memo(3):グループによる県別の営業体制で全国をフルカバー

橋本総業HD <日足> 「株探」多機能チャートより

■橋本総業ホールディングス<7570>の会社概要

2. グループ体制
同社グループは、持株会社の同社及び橋本総業(株)など連結子会社11社、関連会社5社により構成されている(2023年11月末時点)。このうち橋本総業は、全国に45の営業拠点(本社のほか28支店、17営業所・センター)を擁する最大の子会社である。その他子会社としては、大明工機(株)が全国に16拠点、若松物産(株)が愛知県に2拠点、(株)大和が大阪府に1拠点、(株)永昌洋行が福岡県に2拠点、(株)ムラバヤシが青森県に2拠点、みらい物流(株)が1拠点、みらいエンジニアリング(株)が2拠点を展開している。また、橋本総業の特需部門を統合して設立した橋本総業ファシリティーズ(株)が4拠点、子会社化した山陰セキスイ商事(株)が4拠点・1センターとなっている。このように県別の営業体制で全国をフルカバーし、工事現場や販売店に密着することで、地域のニーズを的確に汲み取り、シェアの拡大につなげている。同社発祥の関東から東海にかけて比較的拠点が充実していることから、関西など西日本方面で拠点拡張の余地が残されていると言える。

各社とも管材類、衛生陶器・金具類、住宅設備機器類、空調機器・ポンプの販売を主たる業務としているが、それぞれに特長がある。橋本総業はオールマイティな品揃えと機能を持ち、グループのリーダー格であり成長のけん引役でもある。大明工機は創業70年以上にわたる歴史があり、各種プラント用機器・装置の専門商社としてエンジニアリング産業の一翼を担っている。自動弁の組み立てや各種メンテナンスなど独自の技術を有し、あらゆる産業プラントの環境改善・省エネに貢献している。若松物産は空調設備の販売及び施工、大和は関西エリアで鋼管の販売、永昌洋行とムラバヤシは強固な地盤を生かし、地域に密着した営業を展開している。また、隣接業界の建材商社大手のJKホールディングス<9896>とは、経営資源・ノウハウの相互活用、営業面などの協力体制の構築を目的に、両社の主要事業会社である橋本総業とジャパン建材(株)との間で業務提携している。2021年3月期には子会社のみらい物流とみらいエンジニアリングの活動開始、HASHIMOTO SOGYO (THAILAND) CO.,LTD.の設立、オーテック<1736>との業務提携、2023年3月期には橋本総業ファシリティーズの設立、山陰セキスイ商事の子会社化など、グループの動きが活発化している。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)

《SI》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均