【市況】NY株式:NYダウは53ドル高、利食いや金利上昇が重し
NASDAQ <日足> 「株探」多機能チャートより
米国株式市場はまちまち。ダウ平均は53.58ドル高の37,710.10ドル、ナスダックは4.04ポイント安の15,095.14で取引を終了した。
来年の早期利下げを期待した買いが続き、寄り付き後、上昇。ソフトランディング期待を受けた買いも目立ち終日、堅調に推移した。しかし、過去最高水準での利食い売りが相場の上値を抑制。また、長期金利が上昇したためハイテクは終盤にかけて下落に転じ、まちまちで終了した。セクター別では銀行・金融が上昇した一方、エネルギーが下落。
ソフトウエアメーカーのマイクロソフト(MSFT)はアナリストの投資判断引き上げで、上昇。カジノ運営のペンエンターテインメント(PENN)は物言う株主のヘッジファンドが「株価が過剰に過小評価されている」とし、取締役員選任権取得を含め価値を上げるための措置を協議していることが明らかになり、上昇した。
ブロードバンド衛星技術を手掛けるエコスター(SATS)は同社との合併をすでに発表済みのディッシュネットワーク(DISH)にかわりS&P小型株600種指数の算出銘柄に1月から採用されるため、上昇。航空機メーカーのボーイング(BA)は連邦航空局(FDA)が同社が各航空会社に要請した737マックス機の部品の不具合の可能性を巡る点検状況を監視していくとしたため、下落した。石油会社のエクソンモービル(XOM)やシェブロン(CVX)は原油価格の下落に連れ、それぞれ売られた。
投資家の恐怖心理を示すVIX指数は12.45と、前日から小幅上昇した。
(Horiko Capital Management LLC)
《ST》
提供:フィスコ