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【材料】マイクロンが決算受け上昇 データセンター需要が回復の遅れを補う 価格改善期待=米国株個別

(NY時間09:42)(日本時間23:42)
マイクロン・テクノロジー<MU> 84.94(+6.25 +7.94%)

 マイクロン・テクノロジー<MU>が上昇。前日引け後に9-11月期決算(第1四半期)を発表し、1株損益の赤字が予想ほど膨らまなかったほか、売上高は予想を上回った。第2四半期の見通しでは1株損益の赤字が予想以下で、売上高は予想を上回る見通しを示した。PCやスマートフォン市場の回復は遅れているものの、データセンター需要がそれを補った。

 今回の見通しは同社が業界全体の不振を脱し、黒字化に向けて前進していることを示している。人工知能(AI)への投資ブームも後押しした。メヘロトラCEOは「AIソフトウェアの開発に役立つデータセンターで使用される高価なメモリへの需要が旺盛」と指摘。同CEOはまた、「24年は業界にとって回復の年となり、25年には記録的な水準に戻る」という予測を繰り返した。

 同社はスマートフォンやPCメーカーが注文を削減したこの1年から回復しようとしている。顧客は過剰在庫を抱え、メモリ価格は生産コストを下回る水準まで急落していた。同社は現在、PCの数量が2年間の減少を経て、24年には1桁台前半から半ばの割合で成長すると予想している。スマートフォンの需要も回復の兆しを見せており、24年には緩やかな成長が期待されると述べていた。

 アナリストからも前向きな見方が相次いでおり、「価格回復を背景に同社の見通しは再び改善。DRAMとNANDの価格改善により、今年大半のビットチップの価格下落が相殺された」といった評価や、「同社の見通しは価格の力強い回復を示している。同社のHBM3Eはエヌビディア<NVDA>のGH200及びH200向けの完全な認定に近づいている」といったコメントも出ている。

(9-11月・第1四半期)
・1株損益(調整後):-0.95ドル(予想:-1.00ドル)
・売上高:47.3億ドル(予想:45.4億ドル)
・粗利益率(調整後):+0.8%(予想:-1.8%)
・営業キャッシュフロー:14.0億ドル(予想:12.5億ドル)

(12-2月・第2四半期見通し)
・1株損益(調整後):-0.21~-0.35ドル(予想:-0.62ドル)
・売上高:51~55億ドル(予想:49.9億ドル)
・粗利益率(調整後):11.5~14.5%(予想:6.4%)

MINKABU PRESS編集部 野沢卓美

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