【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:メイコー、あすか薬HD、武蔵精密
メイコー <日足> 「株探」多機能チャートより
メイコー<6787>は急伸し年初来高値更新。6日の取引終了後に24年3月期業績予想の上方修正を発表。売上高を1650億円から1730億円(前期比3.4%増)へ、純利益を62億円から93億円(同5.1%増)へ引き上げており、これが好感されている。受注状況が好調なことに加え、円安による為替差益の計上が寄与する。あわせて配当予想を50円から55円(前期55円)に増額した。同時に発表した4~9月期決算は売上高が862億1600万円(前年同期比5.5%増)、純利益が52億2300万円(同18.6%減)だった。
■あすか薬HD <4886> 1,919円 +220 円 (+13.0%) 11:30現在 東証プライム 上昇率3位
あすか製薬ホールディングス<4886>が急反発し、年初来高値を更新した。6日の取引終了後に年間配当予想の上方修正を発表しており、これが株価を刺激する材料となった。これまで10円を予想してきた中間配当は20円で決定。そのうえで、期末配当予想を10円増額して20円とした。年間配当予想は40円(前期比24円増配)となる。同時に連結配当性向30%を目安とし、年間配当の下限を30円とする新たな配当方針も公表した。あわせて開示した24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算は、売上高が前年同期比4.9%増の316億4800万円、最終利益が同76.0%増の41億2900万円だった。
■武蔵精密工業 <7220> 1,701円 +131 円 (+8.3%) 11:30現在 東証プライム 上昇率6位
武蔵精密工業<7220>が急騰、一時10%超の上昇で4日続伸となり1729円まで駆け上がる場面があった。ホンダ系の自動車部品メーカーでトランスミッションギアやシャフトなどを手掛けている。自動車生産回復の追い風を受けるなか、国内や米国で好採算商品が好調で収益押し上げに反映されている。6日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の110億円から140億円に30億円上乗せし、前期比で82%の大幅増益となる見通し。今上期(23年4~9月)業績が事前のコンセンサスを大きく上回ったことで通期見通しも増額したが、市場では一段の上方修正余地が意識されているもよう。目先筋の利益確定売りを吸収する形で継続的な実需買いが観測される。
■日本CMK <6958> 714円 +42 円 (+6.3%) 11:30現在
日本CMK<6958>が大幅に3日続伸し、年初来高値を更新した。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。売上高の予想を850億円から870億円(前期比3.8%増)、経常利益の予想を25億円から32億円(同22.0%増)に引き上げ、経常利益は減益予想から一転して増益の計画となる。更に、中期経営計画の目標も引き上げており、成長を期待する投資家の買いを誘発したようだ。今期は車載分野においてパワートレイン・走行安全系向けの販売が好調に推移するほか、為替の影響も利益を押し上げる要因となる。中期経営計画の数値目標に関しては、27年3月期の売上高の目標を1000億円から1100億円、営業利益の目標を80億円から95億円(24年3月期見通しは30億円)に増額修正した。23年4~9月期の売上高は前年同期比5.4%増の432億1600万円、経常利益は同8.0%増の16億7700万円だった。
■世紀東急工業 <1898> 1,685円 +96 円 (+6.0%) 11:30現在
世紀東急工業<1898>が高い。6日の取引終了後に4~9月期決算を発表。純利益が前年同期比9.5倍の8億6100万円で着地しており、これを好感した買いが入っている。売上高は同5.4%減の396億3400万円と減少したものの、利益面では原材料価格高騰の影響を受けて厳しい結果となった前年からの反動で改善した。通期の増収増益見通しに変更はない。
■ジンズホールディングス <3046> 4,360円 +245 円 (+6.0%) 11:30現在
6日に発表した「10月既存店売上高は12.1%増」が買い材料。
■松屋フーズ <9887> 4,775円 +265 円 (+5.9%) 11:30現在
松屋フーズホールディングス<9887>が10連騰。2020年2月以来、およそ3年9カ月ぶりの高値圏で推移する。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を上方修正した。最終利益の見通しを4億円から22億円(前期比75.3%増)に引き上げた。減益予想から一転、増益を計画する形となったことを好感した買いが入り、株価水準を一段と切り上げた。売上高の見通しは1136億円から1234億円(同15.8%増)に見直した。既存店売上高が増加したほか、売上高に占める固定費の割合も低下し、利益も計画を上回る見込みとなった。上期(4~9月)の売上高は前年同期比15.5%増の590億3100万円、最終利益は同39.3%増の13億2700万円だった。グループで運営する店舗などで約5億円の減損損失を計上しながらも、業績は計画を上振れして着地した。
■東計電算 <4746> 6,590円 +350 円 (+5.6%) 11:30現在
東計電算<4746>が高い。6日の取引終了後、23年12月期第3四半期累計(1~9月)の連結決算発表にあわせ、配当予想を見直した。今期の年間配当予想を20円増額し210円(前期比20円増配)とする。また、12月31日を基準日として24年1月1日付で1株を2株に分割するとも公表しており、手掛かり視されたようだ。23年1~9月期の売上高は前年同期比5.5%増の138億8800万円、最終利益は同18.2%増の28億8000万円だった。ソフトウェア開発業務やシステム運用業務が堅調に推移した。
■ホソカワミクロン <6277> 4,500円 +220 円 (+5.1%) 11:30現在
ホソカワミクロン<6277>が続急伸し年初来高値を更新した。6日の取引終了後、23年9月期の連結業績に関し、売上高が計画の700億円から795億円(前の期比18.8%増)、最終利益が45億円から59億5000万円(同48.5%増)と、それぞれ上振れして着地したようだと発表し、買い安心感をもたらした。調達部材や物流の混乱の影響を受けていたが、長期化した納期については安定化し、豊富な受注残高から売り上げの計上が徐々に進むようになった。第3四半期(4~6月)以降は収益率が改善に向かったほか、円安による為替換算上の上積みもあった。
■ゴールドウイン <8111> 10,610円 +515 円 (+5.1%) 11:30現在
ゴールドウイン<8111>が大幅高で5連騰。7日午前10時に、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比12.8%増の510億9600万円、最終利益は同25.3%増の73億2300万円となった。これまで示していた計画を上回って着地しており、業況を評価した買いが集まった。イベントの再開やインバウンド需要の回復が追い風となったほか、韓国における持ち分法適用会社であるYOUNGONE OUTDOOR Corporationの業績が好調に推移し、収益を押し上げた。
■テイ・エス テック <7313> 1,843円 +88.5 円 (+5.0%) 11:30現在
テイ・エス テック<7313>が続急伸した。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績に関し、最終利益がこれまでの予想の13億円から30億円(前年同期比2.2倍)へと上振れして着地したようだと発表。微減益の計画から一転して増益で着地する形となったことが株価の支援材料となった。売上収益予想は1910億円から2023億円(前年同期比2.7%増)に引き上げた。自動車用シート部品を手掛ける同社は、減産に伴う影響を受けながらも、円安による為替差益や金利上昇による受取利息の増加が業績を押し上げた。通期の業績予想は精査中で、10日に予定する第2四半期決算発表時に公表するとしている。
■日立造船 <7004> 859円 +36 円 (+4.4%) 11:30現在
日立造船<7004>が大幅高で5連騰。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を修正し、最終利益の見通しを120億円から130億円(前期比16.5%減)に引き上げた。業況を評価した買いを集めたようだ。売上高の見通しは5200億円から5400億円(同9.6%増)に上方修正した。環境セグメントの収益予想を引き上げたほか、機械・インフラセグメントの売上高も上振れする見込みとなった。9月中間期の売上高は前年同期比12.0%増の2321億9200万円、最終損益は3億5000万円の黒字(前年同期は32億600万円の赤字)だった。
■インソース <6200> 1,008円 +41 円 (+4.2%) 11:30現在
インソース<6200>が連日でマドを開けて買われ、底入れを鮮明としている。前日は25日移動平均線を跳び越え、きょうは75日線との下方カイ離を埋めた。5日・25日移動平均線はゴールデンクロスを示現しており、短期筋の追随買いを誘っている。同社は企業向けに派遣型研修ビジネスを展開、国策の後押しを受けたリスキリング需要の高まりが収益機会拡大をもたらしている。6日取引終了後に発表した23年9月期業績は営業利益が前の期比17%増の39億4100万円と3期連続の過去最高更新を果たしたが、続く24年9月期も同利益は前期比17%増の45億9000万円予想と2ケタ成長を継続しピーク利益更新が続く見通しにある。前期の年間配当は前の期実績に対し実質2円25銭増配の13円、今期はそこから更に2円増配となる15円を計画している。これが足もとの株価を強く刺激する格好となっている。
■INFORICH <9338> 3,945円 +155 円 (+4.1%) 11:30現在
INFORICH<9338>が3日続伸。6日の取引終了後、すかいらーくホールディングス<3197>が運営する各種レストランで、モバイルバッテリーシェアリングサービス「ChargeSPOT(チャージスポット)」を展開すると発表。これが買い材料視されている。11月から、すかいらーく傘下のグループ会社が運営するレストラン約800店舗に設置するという。
■セントラル硝子 <4044> 2,644円 -242 円 (-8.4%) 11:30現在 東証プライム 下落率3位
セントラル硝子<4044>が急反落した。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を下方修正した。今期の最終利益予想を140億円から100億円(前期比76.5%減)に引き下げており、失望売りを促したようだ。売上高の予想は1825億円から1615億円(同4.6%減)に見直した。ハイドロフルオロオレフィン製品と半導体向けの関連製品、肥料製品の販売減少に加え、今後はリチウムイオン電池用電解液製品の需要鈍化と販売価格の低下が見込まれており、影響を業績予想に織り込んだ。上期(4~9月)の売上高は前年同期比1.1%増の791億1500万円、最終利益は同66.4%減の56億7200万円だった。
■ティラド <7236> 2,722円 +500 円 (+22.5%) ストップ高買い気配 11:30現在
ティラド<7236>は寄り付き大量の買い注文にカイ気配スタートで一気に水準を切り上げている。自動車用を中心にエンジンを冷却するラジエーターなど各種熱交換器を製造する。半導体不足などサプライチェーン問題の解消による自動車生産回復が同社の収益環境も改善させている。6日取引終了後、24年3月期業績予想の修正を発表、営業利益は従来予想の24億円から30億円(前期比2.9倍)に大幅増額修正しポジティブサプライズとなった。また、好業績を背景に株主還元も強化し、今期年間配当は従来計画の20円から一気に160円に引き上げたことでマーケットの視線を釘付けにした。これに伴い配当利回りは前日終値換算で7.2%に跳ね上がった。更に発行済み株式数1.79%相当の12万株の自社株を消却することも併せて発表、買い人気を増幅させている。
■サンウッド <8903> 980円 +150 円 (+18.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
サンウッド<8903>はカイ気配。6日の取引終了後、京王電鉄<9008>がサンウッドに対し、完全子会社化を目的にTOBを実施すると発表。TOB価格の1株1250円にサヤ寄せする動きとなっている。京王は現在、サンウッド株の21.13%を所有している。これまでの資本・業務提携に基づく連携を更に進めたい考え。買い付け予定数は373万2551株(下限215万5000株、上限設定なし)で、買い付け期間は11月7日から12月19日まで。TOB成立後に同社株は上場廃止となる予定で、これを受けて東京証券取引所は6日付で監理銘柄(確認中)に指定している。
■高田工業所 <1966> 1,133円 +150 円 (+15.3%) ストップ高買い気配 11:30現在
高田工業所<1966>がカイ気配。6日の取引終了後、24年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結決算発表にあわせ、通期の業績予想を見直した。最終利益の見通しを10億円から15億円(前期比8.9%減)に引き上げており、好感されたようだ。コストダウンや生産性向上の推進に向けた取り組みが奏功した上期の実績を業績予想に反映した。一方、今期の売上高の見通しは532億円から523億円(同9.6%減)に引き下げた。また、同社はふくおかフィナンシャルグループ<8354>傘下の福岡銀行が保有するB種株式の全てを、24年3月末までに取得して消却することで、同行と基本合意したと発表した。取得価額の総額は15億円で、臨時株主総会での承認を前提とする。
●ストップ高銘柄
アルメディオ <7859> 624円 +100 円 (+19.1%) ストップ高買い気配 11:30現在
など、4銘柄
●ストップ安銘柄
内海造船 <7018> 5,230円 -1,000 円 (-16.1%) ストップ安売り気配 11:30現在
以上、1銘柄
株探ニュース