日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
7日の東京株式市場は強弱観対立のなか、日経平均株価は上値の重い展開となり前日終値近辺で一進一退の展開か。前日まで日経平均は4日続伸し、この間に2000円あまりも水準を切り上げていることで、目先スピード警戒感からの利益確定売りが出やすいタイミングにある。前日は欧州株市場でドイツやフランスなど主要国の株価指数が軟調な値動きを示した。また、米国株市場でも上値の重い地合いだった。NYダウ、ナスダック総合株価指数ともに大引けは小幅上昇して引けたものの、途中マイナス圏で推移する場面があった。直近は高値警戒感からの売り圧力が意識されている。FOMCによる政策金利の引き上げが年内は行われず、来年前半に利下げが行われるとの見方が浮上するなか、押し目買いニーズは強い一方、空売りの買い戻しが一巡し上値を積極的に買い進む動きは見られなかった。これを受け東京市場でも買い手控えムードが台頭しそうだ。個別では引き続き企業の決算発表に絡み明暗を分ける展開で、好決算銘柄を中心に物色する動きが見込まれるが、決算内容の冴えない銘柄には仕掛け的な売りも警戒される。
6日の米国株式市場では、NYダウ平均株価が前営業日比34ドル54セント高の3万4095ドル86セントと6日続伸。ナスダック総合株価指数は同40.496ポイント高の1万3518.779だった。
日程面では、きょうは9月の家計調査、9月の毎月勤労統計、10年物・物価連動国債の入札、10月の車名別新車販売、10月の軽自動車販売など。海外では豪中銀の政策金利発表、10月の中国貿易統計、9月の米貿易収支、9月の米消費者信用残高など。
出所:
MINKABU PRESS