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【通貨】今日の為替市場ポイント:米債務法案の下院通過への期待持続

米ドル/円 <日足> Slowストキャス 「株探」多機能チャートより

30日のドル・円は、東京市場では139円97銭まで売られた後、140円93銭まで反発。欧米市場では140円65銭から139円57銭まで下落し、139円79銭で取引終了。本日31日のドル・円は主に139円台で推移か。米債務法案の下院通過への期待は持続しており、ドルは下げ渋る可能性がある。

報道によると、アデエモ米財務副長官は5月30日、連邦債務上限を引き上げに向け議会が6月5日までに行動しなければ、米国は債務不履行(デフォルト)に直面すると伝えた。また、バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が誠実な妥協案について交渉したことがわかった。30日の米国債市場では債務不履行(デフォルト)は回避されるとの期待が広がり、6月上旬に期限が到来する財務省証券の利回りは低下した。米共和党のマッカーシー下院議長は連邦債務上限を引き上げ、デフォルトを回避する超党派の合意を支持するよう共和党員に要請したことも好感されたようだ。ただ、米共和党の一部強硬派は「債務上限法案は実現不可能」と批判しており、一部の市場参加者は「債務法案が下院議会を通過しても上院での採決は難航する」との見方を変えていない。31日も米国株式・債券市場の反応が注目されそうだ。

《CS》

 提供:フィスコ

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