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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):エクサWiz、ソフトバンクG、アイスペース

エクサWiz <日足> 「株探」多機能チャートより
■エクサウィザーズ <4259>  479円  +63 円 (+15.1%)  本日終値
 エクサウィザーズ<4259>が急反発。午前11時ごろ、同社が提供する企業情報に特化した検索エンジン「exaBase 企業検索」に、生成AIを活用した情報分析機能を提供すると発表しており、好材料視された。同サービスは、有価証券報告書から正確かつ新しい重要情報を抽出して文章化し、対象の上場企業の経営戦略を簡潔に表示することで、適切かつ迅速な意思決定を支援するという。6月中にサービスを開始する予定で、業績への影響は現在精査中としている。

■シンプレクス <4373>  2,400円  +202 円 (+9.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率3位
 シンプレクス・ホールディングス<4373>は大きく切り返す展開。SMBC日興証券が26日付で目標株価を2900円から3100円へ引き上げており、これが買い材料視された。投資評価は最上位の「1」を継続した。同証券によると、コンサルティングとシステム開発の両輪が株価評価を高めるだろうと指摘。金融ソリューションや保険ソリューションを中心とした成長領域の受注拡大や、今期下期以降の新卒稼働に伴う利益成長が確認されるにつれて株価評価も高まるとみている。

■ソフトバンクグループ <9984>  5,542円  +420 円 (+8.2%)  本日終値  東証プライム 上昇率6位
 ソフトバンクグループ<9984>が後場に急伸。傘下の英半導体設計大手アームが29日、スマートフォン向けの最新ソリューション「Arm Total Computeソリューション2023(TCS23)」を発表。これを受け、半導体株の強いトレンドに追従しようとする投資家の資金がSBG株に流入したようだ。「TCS23」は、第5世代のGPU(画像処理半導体)アーキテクチャーを採用した同社のGPUや、次世代の人工知能(AI)向けの新たなCPU(中央演算処理装置)群など、開発者向けによりアクセスしやすいソフトウェアを提供するための新たな機能拡張が含まれている。没入感のあふれるゲームやリアルタイム3D、次世代のAIアプリケーションの実現につながるという。

■ispace <9348>  1,875円  +127 円 (+7.3%)  本日終値
 ispace<9348>が3連騰。前週末26日の取引終了後、4月26日に月面着陸に失敗した月面探査プログラム「HAKUTO-R ミッション1」に関する成果報告を発表。解析の結果としてランダー(月着陸船)が軟着陸に至らなかった要因として、ソフトウェアが期待通りに動作しなかったことを挙げており、今後ミッション2、ミッション3に向けては基本的にソフトウェアの改修や事前に想定シミュレーションを行う範囲を拡大させることで、ミッションの精度を一層向上させることを目指すとしたことが好感されている。

■ソシオネクスト <6526>  15,550円  +910 円 (+6.2%)  本日終値
 ソシオネクスト<6526>の上値追いが止まらない。きょうは一時1500円近い上昇で1万6000円台まで駆け上がる場面があった。昨年10月にプライム市場に新規上場したニューフェースだが、初値は公開価格比5%高と小さく生まれたものの、セカンダリーでの躍進ぶりが際立っている。ファブレス形態でSoC(システムオンチップ)の設計・開発・販売を手掛ける半導体関連の新星だが、岸田政権の国策的な半導体支援の動きを背景に中期成長力に対する期待が高まっている。同社株の初値は3835円で、7カ月あまりで4倍以上となった計算だ。24年3月期の収益予想は一時的に伸び悩む見通しとなったことを受け、外資系証券経由の貸株調達に伴う空売りが積み上がったことも、結果的に強制的なショートカバー(踏み上げ)を誘発し株価上昇に弾みがついた状態となっている。

■アドバンテスト <6857>  17,670円  +690 円 (+4.1%)  本日終値
 アドバンテスト<6857>がカイ気配スタートで鮮烈に上値追い。このほか東京エレクトロン<8035>など半導体製造装置関連が一斉高となっているほか、車載用半導体トップのルネサスエレクトロニクス<6723>やシリコンウエハー大手のSUMCO<3436>なども軒並み上昇している。前週末26日の米国株市場でエヌビディア<NVDA>をはじめ半導体セクターに買いが集まり、フィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)が連日で6%を超える急騰をみせた。東京市場でも、半導体関連株には海外マネーの流入が顕著で、きょうも米半導体株高に追随する形で関連株に物色の矛先が向いている。足もとで為替が急速に円安に振れていることも追い風材料となっている。

■ユーグレナ <2931>  916円  +23 円 (+2.6%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が続伸。前週末26日の取引終了後、武蔵野大学薬学部薬学科の田中健一郎講師との共同研究により、カラハリスイカ果汁の摂取がPM2.5などの大気汚染物質による肺の炎症を抑制することを示す研究成果を確認したと発表しており、好材料視された。カラハリスイカは、アフリカのカラハリ砂漠に自生する野生種スイカで、スイカ本来の特徴に加えて過酷な砂漠環境ストレスから自らの細胞を守る能力と水分を保持する能力に優れているという。同社では今後も、カラハリスイカ果汁の機能性の解明を目指し、研究に取り組むとしている。

■あすか薬HD <4886>  1,266円  +25 円 (+2.0%)  本日終値
 あすか製薬ホールディングス<4886>が反発。きょう付の日本経済新聞朝刊で、「あすか製薬ホールディングス傘下のあすか製薬メディカルは毛髪や爪に蓄積したホルモン量からストレスを検査できるキットを7月に発売する」と報じられており材料視された。記事によると、キットは3センチ以上の毛髪10本程度か1週間伸ばした両手の親指の爪を採取し同社に郵送するもので、2~3週間後に結果が指定アドレスにメールで届くという。また、7月24日に通販サイトで発売するとしている。なお、会社側によると、同キットは10月11日から開催される第1回健康サポートEXPOに出展される。

■日経レバ <1570>  18,455円  +360 円 (+2.0%)  本日終値
 NEXT FUNDS 日経平均レバレッジ・インデックス連動型上場投信<1570>が高い。一時800円高の1万8895円に買われる人気となった。日経平均株価にリンクされたETFで、価格変動率は日経平均の2倍に基本設定されていることが最大の特長。全体相場のボラティリティが高まるなか、個人投資家を中心とした短期資金の売り買いが活発となっている。株価は今月23日につけた最高値を上抜き、青空圏に突入した。米債務上限問題はバイデン米大統領とマッカーシー下院議長との間でようやく基本合意に達したことから、これを好感する形で前週末の欧米株が全面高に買われた。東京市場もこれを受けて海外投資家を中心とする買いが大型株中心に流れ込んでいる。

■サトーホールディングス <6287>  1,950円  +36 円 (+1.9%)  本日終値
 サトーホールディングス<6287>は5日ぶりに反発。前週末26日の取引終了後、米国子会社を通じて米スタッフォード・プレス社(ワシントン州)の全株式を取得し、子会社としたと発表しており、好材料視された。スタッフォード社は主に花き用タグ・ラベルとそれらをオンデマンドでカラー発行するインクジェットプリンターを製造・販売する会社。花きを含むリテール市場はサトーの米国事業が注力する市場の一つであり、バーコードラベルやプリンターを販売してきたが、花き市場における更なるシェア拡大などを目指して子会社化したという。

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