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【市況】東京株式(大引け)=91円高、欧州金融株安も米株頑強でセンチメント改善

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 27日の東京株式市場はリスクを取る動きが優勢となり、日経平均株価は上昇に転じた。ただ、ハイテク株や銀行株などが弱く、上値も重い展開だった。

 大引けの日経平均株価は前営業日比91円62銭高の2万7476円87銭と3日ぶり反発。プライム市場の売買高概算は9億6649万株、売買代金概算は2兆2884億円。値上がり銘柄数は1239、対して値下がり銘柄数は515、変わらずは82銘柄だった。

 きょうの東京市場は2万7000円台半ばで頑強な値動きをみせたが、上値の重さも意識される展開だった。前週末の欧州株市場では金融株の下落で投資家心理が悪化し軒並み軟調な地合いとなった。ただ、米国株市場では朝安後に切り返し、NYダウ、ナスダック総合株価指数ともにプラス圏で着地したことから、これを受けて東京市場でも市場センチメントが改善した。今週29日が権利取り最終日となるなか、駆け込みでの配当権利取り狙いの買いや、配当再投資の動きを見込んだ先回り買いの動きが全体指数を支えた。また、半導体関連や銀行セクターに売りが目立ったものの、個別物色意欲は旺盛で全体の3分の2の銘柄が上昇した。全体売買代金は2兆2000億円台と2月21日来の低い水準だった。

 個別では、商船三井<9104>が高く、ファーストリテイリング<9983>もしっかり。日立製作所<6501>が堅調、KDDI<9433>も値を上げた。JR東日本<9020>、JR東海<9022>など鉄道株も買われた。岡三証券グループ<8609>がストップ高に買われ、西華産業<8061>が急伸。ユーザーローカル<3984>、RPAホールディングス<6572>、ブレインパッド<3655>、HEROZ<4382>、などAI関連株が値を飛ばし、テレビ東京ホールディングス<9413>も大幅高。

 半面、レーザーテック<6920>が冴えず、東京エレクトロン<8035>は1000円を超える下げとなるなど半導体関連に安いものが目立つ。三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクも軟調。メルカリ<4385>も売り優勢だった。新電元工業<6844>が急落、オーバル<7727>、冨士ダイス<6167>なども大幅安。FOOD & LIFE COMPANIES<3563>が値を下げ、リブセンス<6054>も下落した。

出所:MINKABU PRESS

最終更新日:2023年03月27日 16時00分

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