【通貨】豪ドル週間見通し:弱含みか、4月利上げ停止観測浮上
■下落、根強い欧米金融システム不安で売り勝る
今週の豪ドル・円は下落。欧米の金融システム不安をめぐり、クレディ・スイス買収合意やイエレン米財務長官の小規模銀行でも預金全額保護の用意言及を好感し、豪ドル買い・円売りが先行。その後、豪準備銀行(中央銀行)の3月議事要旨で次回会合での利上げ停止検討が示されたほか、金融システムへの不安も根強く、豪ドル売り・円買いが強まった。取引レンジ:86円06銭-89円33銭。
■弱含みか、4月利上げ停止観測浮上
来週の豪ドル・円は弱含みか。豪準備銀行(中央銀行)の3月理事会議事要旨で、「利上げを停止することで、経済見通しを再評価する追加の時間が得られると認識」として、「次回会合で停止の正当性を再検討することで合意」と明示されたことから、4月利上げ停止観測の浮上により豪ドルは売りに振れやすい。2月小売売上高の発表では、2カ月連続プラスでも大幅増でなければ、豪ドル買いは限定的になりそうだ。
○発表予定の豪主要経済指標・注目イベント
・28日:2月小売売上高(1月:前月比+1.9%)
予想レンジ:85円50銭-88円50銭
《FA》
提供:フィスコ