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【注目】前日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

IBJ <日足> 「株探」多機能チャートより

■IBJ <6071>  723円 (-97円、-11.8%)

 東証プライムの下落率トップ。IBJ <6071> [東証P]が急反落。朝日新聞電子版が23日午前、婚活サービス大手のIBJに対し、公正取引委員会が同日午前、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り検査を始めたと報じた。今後の業務への影響を警戒した売りが膨らんだようだ。同社は、全国の結婚相談所が加盟する「日本結婚相談所連盟」などの事業を展開する。報道によると、IBJは2016年ごろから加盟各社について、ほかの連盟にも加盟する結婚相談所に対し、会員を紹介しないようにして、他社の取引を妨害した疑いがあるという。

■日触媒 <4114>  5,190円 (-280円、-5.1%)

 東証プライムの下落率4位。日本触媒 <4114> [東証P]が続急落。22日の取引終了後に23年3月期の連結業績予想の下方修正を発表しており、売りを促す要因となったようだ。売上収益は4400億円から4200億円(前期比13.7%増)、最終利益は210億円から170億円(同28.3%減)に見通しを引き下げた。アクリル酸及びアクリル酸エステル、高吸水性樹脂の販売が顧客の在庫調整などを背景に想定以上の落ち込みとなった。電子情報材料も、ディスプレイ需要の回復の遅れが響いたほか、一部の製品で減損損失を計上する見込みとなった。

■ひろぎんHD <7337>  627円 (-19円、-2.9%)

 ひろぎんホールディングス <7337> [東証P]が反落。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の修正を発表し、純利益の見通しを250億円から125億円(前期比45.4%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益を見込んでおり、嫌気されたようだ。第3四半期累計(22年4-12月)において、保有株式の下落などに伴う減損損失を計上していたが、現時点で株価の回復が見込めず、減損損失の計上が確定する見込みが高まったという。更に、収支が逆ザヤとなっている外国債券を中心に売却を進めるなか、現時点での損失見込みを考慮し、業績予想を見直した。

■富士通ゼ <6755>  3,515円 (-85円、-2.4%)

 富士通ゼネラル <6755> [東証P]が3日続落した。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の修正を発表した。売上高は3900億円から3700億円(前期比30.2%増)、最終利益は130億円から95億円(同2.6倍)に見通しを引き下げており、売りを促す要因となったようだ。海外向け空調機の販売は、欧州向けは上積みが期待できるとしながらも、北米やオセアニア、インド向けは市況や天候要因により販売がスローダウンしているという。紫外線照射装置事業を手掛ける国内の連結子会社に関連するのれんの減損損失の影響もあり、利益面でも計画を下振れる見通しとなった。

■三菱UFJ <8306>  839.2円 (-11.6円、-1.4%)

 三菱UFJフィナンシャル・グループ <8306> [東証P]が反落。そのほか三井住友フィナンシャルグループ <8316> [東証P]、みずほフィナンシャルグループ <8411> [東証P]など銀行株が安かった。22日の米株式市場では、米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利上げが発表されたが、市場には利上げ見送りを期待する見方もあっただけに、NYダウは前日比530ドル安と急落した。特に、市場の関心を集めている銀行株は値を下げ、カリフォルニア州に本社を置く米中堅銀行のファースト・リパブリック・バンク <FRC> が前日に比べ15%安と急反落。米国の大手行や主な地銀で構成するKBWナスダック銀行株指数も前日比で4%強下落した。前日22日に、金融システムへの不安が後退し米銀行株は上昇したが、23日は再び売られるなか、日本の銀行株も軟調な値動きとなった。

※23日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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