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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):RPA、ファストロジ、アイサンテク

RPA <日足> 「株探」多機能チャートより
■RPAホールディングス <6572>  387円  +32 円 (+9.0%)  本日終値  東証プライム 上昇率2位
 RPAホールディングス<6572>は全体軟調地合いのなかも人気が加速、今年に入ってからの高値を更新した。株価は調整局面を織り交ぜながらも25日移動平均線をサポートラインとする下値切り上げ波動が鮮明だ。人工知能(AI)やロボットを活用してホワイトカラー業務の生産性を高めることを主要業務とし、現在のAI関連株人気に乗り、波状的な投資マネーの流入が観測されている。足もとの業績は低調ながら、23年2月期を底に24年2月期以降は急回復トレンドに突入するとの見方が強まっている。株価は2019年の5月につけた3310円(分割修正後株価)を天井に約3年半にわたる下降トレンドを強いられたものの、業績底入れを察知する形で年初から株価の波動が変わり、継続的な実需買いが観測されている。上昇過程で信用買い残はむしろ減少傾向を示しており、株式需給面も戻り足を軽くしている。

■ファーストロジック <6037>  860円  +71 円 (+9.0%)  本日終値
 ファーストロジック<6037>は4日ぶりに急反発した。22日の取引終了後、取得総数12万株(自己株式を除く発行済み株式総数の1.11%)、取得総額1億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。これを材料視した買いが入り、上昇率は一時15%を超えた。取得期間は3月23日から9月29日まで。市場買い付けにより取得する。

■アイサンテクノロジー <4667>  2,395円  +197 円 (+9.0%)  本日終値
 アイサンテクノロジー<4667>が後場に上げ幅を拡大した。この日、同社とKDDI<9433>が、自動運転車からドローンが離着陸し、ラストワンマイルの物流を行う実証に成功したと発表しており、材料視されたようだ。ドローンが、移動する自動運転車の位置に合わせて離着陸することに成功したのは、日本では初めてという。長野県塩尻市において実証を行った。両社は労働力不足が顕在化する2030年頃をメドに、都市部からの大規模配送は自動運転車を、陸上からの輸送が困難な経路はドローンを活用するといった、未来の配送サービスの社会実装を目指していくとしている。

■高見サイ <6424>  1,894円  +126 円 (+7.1%)  本日終値
 高見沢サイバネティックス<6424>が後場動意づき、前日に比べ10%上昇する場面があった。同社はきょう午後1時ごろ、23年3月期通期の連結業績予想修正を発表。営業利益の見通しを従来の3億9000万円から6億3000万円(前期比2.6倍)に上方修正したほか、期末配当を従来計画比2円増額の14円(前期は12円)に引き上げたことが好感されたようだ。原価率の低い交通システム機器の改造案件が増加したことや、原価の低減及び経費の圧縮に努めたことが主な要因だとしている。一方、メカトロ機器において海外向けユニットの売り上げが減少したほか、交通システム機器でホームドアの部材調達に遅れが発生したことで、売上高予想については従来の122億4000万円から107億7000万円(同8.6%増)に引き下げた。

■ETSホールディングス <1789>  607円  +38 円 (+6.7%)  本日終値
 ETSホールディングス<1789>が動意含み。22日の取引終了後、東北電力<9506>傘下の東北電力ネットワークから送電線新設工事の大口受注を獲得したと発表。これを手掛かりに買われた。今回受注したのは、宮城丸森幹線新設鉄塔工事(その1)4工区。受注金額は9億3000万円。宮城丸森幹線は広域系統整備計画として策定された国家プロジェクトで、東北東京間連系線(50万ボルト)の2ルート化を実現するための幹線工事の1つ。

■TDSE <7046>  2,850円  +169 円 (+6.3%)  本日終値
 TDSE<7046>が我が道を行く展開で5連騰、大幅高で連日の昨年来高値更新と気を吐いている。米オープンAIが開発したチャットGPTが世界の耳目を集めているが、直近開発された上位モデルの「GPT-4」のレベルの高さが改めて話題となっており、東京市場でも人工知能(AI)関連株への物色人気を一段と活発化させている。そうしたなか、TDSEはビッグデータやAI技術を駆使したソリューションを提供、企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)推進ニーズを捉え、大型案件の獲得で収益拡大路線を走っていることから、投資資金の流入が加速した。22年3月期業績は当初の会社側予想から大幅に上振れし営業利益段階で前の期比4.3倍化と様変わりしたが、発射台が高くなったにもかかわらず23年3月期も前期比19%増の2億5800万円を計画するなど急成長が見込まれている。時価は20年10月以来、約2年5カ月ぶりの高値圏に浮上している。

■Gキッズ <6189>  810円  +42 円 (+5.5%)  本日終値
 グローバルキッズCOMPANY<6189>など子育て支援関連株の一角が高い。複数のメディアで、政府が保育所を利用する際の親の就労条件を緩和する検討に入ったことが報じられている。これを受け、保育所運営企業を中心に子育て支援関連株の一部に物色の矛先が向かっているようだ。Gキッズのほか、SERIOホールディングス<6567>、さくらさくプラス<7097>といった関連中小型株が上昇している。

■セラク <6199>  1,530円  +74 円 (+5.1%)  本日終値
 セラク<6199>が続伸。SBI証券が22日、同社株について投資判断「買い」で新規カバレッジを開始した。目標株価は2500円に設定した。大手ITベンダー各社との安定的な取引基盤を持つ同社は、業界内で不足するIT技術者を自社で創出し、取引先への人材供給を拡大することで、積み上げ継続型のビジネスモデルを実現していると分析。中期的な成長に向けた採用活動が再開されるとしても、一定の利益率は確保され収益は拡大すると予想し、同証券はセラクの23年8月期の営業利益が17億4600万円になると見込む。

■JESCO <1434>  490円  +22 円 (+4.7%)  本日終値
 JESCOホールディングス<1434>が続伸し、500円台に乗せる場面があった。22日の取引終了後、原子力発電所をはじめとするプラント向け監視設備などを手掛けるマグナ通信工業(東京都杉並区)の株式を取得し、子会社化することを決めたと発表した。事業拡大を期待した買いが入ったようだ。マグナ通信工業は大手電力会社、大手電機メーカーを主要顧客とする。JESCOは再稼働や建て替えが検討される原子力発電所向けと情報通信分野で、相乗効果の発揮を目指す。

■田中商事 <7619>  646円  +29 円 (+4.7%)  本日終値
 田中商事<7619>が後場に強含みの展開。午後2時、配当予想の修正を発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。これまで未定としていた期末配当予想について20円(前期末比5円増配)に見直した。年間配当は30円(前期比8円増配)を計画する。

●ストップ高銘柄
 ANYCOLOR <5032>  6,610円  +1,000 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 テクノマセマティカル <3787>  783円  +100 円 (+14.6%) ストップ高   本日終値
 三ッ星 <5820>  7,990円  +1,000 円 (+14.3%) ストップ高   本日終値
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 ワイエスフード <3358>  559円  -100 円 (-15.2%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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