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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):メガチップス、ビジョナル、リクルート

メガチップス <日足> 「株探」多機能チャートより
■メガチップス <6875>  3,345円  +407 円 (+13.9%)  本日終値  東証プライム 上昇率トップ
 メガチップス<6875>が大幅続伸。22日の取引終了後、取得総数120万株(自己株式を除く発行済み株式総数の6.3%)、取得総額30億円を上限とする自社株買いを実施すると発表した。あわせて、23年3月期の連結業績予想の修正を発表し、最終利益が従来予想の47億円から69億円(前期比74.9%減)に上振れする見通しを示した。これらを好感した買いが集まったようだ。自社株の取得期間は3月23日から7月31日までで、東証における市場買付けを通じ取得する。23年3月期の最終利益予想については、持ち分法による投資利益や為替差益の発生に加え、SiTime社の株式売却に伴う特別利益などを織り込んだ。一方、ゲームソフト向けのカスタムメモリーの需要が想定を下回ったことを背景に、売上高の見通しは720億円から710億円(同5.7%減)に下方修正した。

■マクビープラ <7095>  18,610円  +1,090 円 (+6.2%)  本日終値
 Macbee Planet<7095>が高い。22日の取引終了後、テキスト生成が可能なAI「チャットGPT」と、テキストから画像を自動生成するAI「ミッドジャーニー」を活用したクリエイティブ制作を開始したと発表した。生成AIに関する発表とあって、これを手掛かり視した買いを集めたようだ。同社のLTV(顧客生涯価値)予測技術と掛け合わせることで、広告効果の最適化が可能になるという。もっとも株価は上場来の高値圏にあることから、利益を確定する目的の売りにより下げに転じる場面もある。

■ビジョナル <4194>  7,900円  +370 円 (+4.9%)  本日終値
 ビジョナル<4194>が続伸。岩井コスモ証券は22日、同社株の投資判断を新規「A」でカバレッジを開始した。目標株価は1万円とした。同社はプロ人材に特化した会員制転職プラットフォーム「ビズリーチ」の運営会社を傘下に持つ持ち株会社。専門知識や高度なスキルを持つプロ人材を求める企業の採用需要を背景に成長を続けている。23年7月期の連結営業利益は前期比50.2%増の125億円の予想。24年7月期の同利益は170億円への一段の増益を見込んでいる。社会構造や事業環境の変化に向けたプロ人材の転職・採用需要を追い風に中期的な成長が期待できる企業として注目している。

■リクルート <6098>  3,660円  +167 円 (+4.8%)  本日終値
 リクルートホールディングス<6098>が続伸。この日の取引開始前に23年3月期の連結業績予想に関し、新たに最終利益などの見通しについて開示した。今期の最終利益は前期比9.0%減の2700億円と減益を予想する。一方、24年3月期にはHRテクノロジー事業における人員削減効果として年間で約5億ドル(円換算で約635億円)を見込むとしており、来期の利益回復を期待した買いを集めたようだ。23年3月期の売上収益と、期末配当予想については従来の見通しを据え置いた。HRテクノロジー事業傘下の子会社における人員削減に伴う費用や、マッチング&ソリューション事業と人材派遣事業のソフトウェアの減損損失などを23年1~3月期に計上する予定であり、これらの影響を業績予想に反映させた。加えて、23年1~3月期にはHRテクノロジー事業の費用削減に関連する損失や、人材派遣事業の欧州、米国及び豪州における減損損失がその他の営業費用として計上される可能性があるという。

■ソシオネクスト <6526>  10,320円  +320 円 (+3.2%)  本日終値
 ソシオネクスト<6526>が続伸、全体軟調地合いに抗して1万円大台で値固めの動きを示している。同社は富士通<6702>とパナソニック ホールディングス<6752>のロジック半導体部門の統合で生まれた半導体メーカーで、データセンターや車載用などファブレス形態で先端半導体の設計・開発・販売を手掛けている。23年3月期は売上高が前期比6割強の大幅増収を見込み、営業利益は同2.3倍となる195億円予想と、目を見張る業績変化率でマーケットの視線を集めている。きょうは、全体相場が軟調ななかも東京エレクトロン<8035>やアドバンテスト<6857>が逆行高を演じるなど半導体関連株の強さが際立っており、同社株もその流れに乗っている。株価は今週20日に1万520円の上場来高値を形成しているが、依然として上値余地が意識され、目先最高値街道への復帰をうかがう展開となっている。

■小田急電鉄 <9007>  1,645円  +30 円 (+1.9%)  本日終値
 小田急電鉄<9007>が堅調。この日、23年3月期の連結業績と配当予想の修正を発表した。今期の最終利益の見通しは115億円から364億円(前期比3.0倍)に引き上げたほか、期末一括配当予想も10円から21円(前期末比11円増配)に増額した。小田急第一生命ビルの持ち分と、小田急センチュリービル、ホテル小田急の全株式の売却を決めたことに伴い、固定資産売却益約355億円を23年3月期において特別利益に計上する見込みとなった。24年3月期においては、約500億円を特別利益に計上する見込みという。これに先立ち、23日付の日本経済新聞朝刊は「小田急電鉄は東京・西新宿のホテル『ハイアットリージェンシー東京』などが入居する2棟の大型ビルをまとめて売却する方針を固めた」と報じていた。報道では、数百億円規模の特別利益が発生するもようだとしていた。朝方の買いが一巡した後、株価は一時下げに転じる場面があったが、会社側からの正式な発表を評価した買いが下支え要因となったようだ。

■SPDR <1326>  24,040円  +175 円 (+0.7%)  本日終値
 SPDRゴールド・シェア<1326>やNEXT FUNDS 金価格連動型上場投信<1328>、純金上場信託(現物国内保管型)<1540>など金ETFが高い。22日のニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物相場は、4月限が前日比8.5ドル高の1トロイオンス=1949.6ドルに上昇。この日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利上げが発表されたが、政策金利見通し(ドットチャート)は23年末の中央値が5.1%に据え置かれたことから、市場には利上げ打ち止めへの期待も浮上。これを受け、米10年債利回りは低下しており、金利のつかない金にはプラス材料との見方から金価格は上昇。同時に、金ETFも上昇している。

■IBJ <6071>  723円  -97 円 (-11.8%)  本日終値  東証プライム 下落率トップ
 IBJ<6071>が急落。朝日新聞電子版が23日午前、婚活サービス大手のIBJに対し、公正取引委員会が同日午前、独占禁止法違反(不公正な取引方法)の疑いで立ち入り検査を始めたと報じた。今後の業務への影響を警戒した売りが膨らんだようだ。同社は、全国の結婚相談所が加盟する「日本結婚相談所連盟」などの事業を展開する。報道によると、IBJは2016年ごろから加盟各社について、ほかの連盟にも加盟する結婚相談所に対し、会員を紹介しないようにして、他社の取引を妨害した疑いがあるという。

■日本触媒 <4114>  5,190円  -280 円 (-5.1%)  本日終値  東証プライム 下落率4位
 日本触媒<4114>が大幅続落。22日の取引終了後に23年3月期の連結業績予想の下方修正を発表しており、売りを促す要因となったようだ。売上収益は4400億円から4200億円(前期比13.7%増)、最終利益は210億円から170億円(同28.3%減)に見通しを引き下げた。アクリル酸及びアクリル酸エステル、高吸水性樹脂の販売が顧客の在庫調整などを背景に想定以上の落ち込みとなった。電子情報材料も、ディスプレイ需要の回復の遅れが響いたほか、一部の製品で減損損失を計上する見込みとなった。

■ひろぎんHD <7337>  627円  -19 円 (-2.9%)  本日終値
 ひろぎんホールディングス<7337>は軟調。22日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想の修正を発表し、純利益の見通しを250億円から125億円(前期比45.4%減)に引き下げた。増益予想から一転して減益を見込んでおり、嫌気されたようだ。第3四半期累計(22年4~12月)において、保有株式の下落などに伴う減損損失を計上していたが、現時点で株価の回復が見込めず、減損損失の計上が確定する見込みが高まったという。更に、収支が逆ザヤとなっている外国債券を中心に売却を進めるなか、現時点での損失見込みを考慮し、業績予想を見直した。

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