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【注目】前週末17日に「売られた株!」総ザライ ―本日への影響は?―

ビジョナル <日足> 「株探」多機能チャートより

■ビジョナル <4194>  7,990円 (-960円、-10.7%)

 ビジョナル <4194> [東証G]が急落。16日の取引終了後に発表した第2四半期累計(22年8月-23年1月)連結決算を発表しており、売上高264億300万円(前年同期比34.2%増)、営業利益58億2500万円(同42.2%増)、純利益41億4400万円(同45.8%増)と大幅増益となったものの、通期計画に対する進捗率が営業利益で47%にとどまったことが嫌気されたようだ。プロフェッショナル人材に対する求人意欲の継続を背景に、主力のビズリーチ事業が好調に推移しグループ全体の業績を牽引した。またHRMOS事業で、無料で年末調整の電子化に対応できるクラウド年末調整申告システム「HRMOS年末調整」をリリースしたことなども寄与した。なお、23年7月期通期業績予想は、売上高560億円(前期比27.4%増)、営業利益125億円(同50.9%増)、純利益83億3000万円(同42.3%増)の従来見通しを据え置いている。

■大成建 <1801>  4,070円 (-360円、-8.1%)

 東証プライムの下落率3位。大成建設 <1801> [東証P]が続急落。16日の取引終了後、札幌市内で建設中の大型複合ビルに関し、工期の延伸が必要になったと発表した。今回の問題を受け、担当役員2人の引責辞任も発表している。今後の受注活動への影響などを懸念した売りが優勢となったようだ。鉄骨工事に関する発注者からの指摘事項に対応し検証したところ、複数の箇所において発注者と定めた品質基準を満たさない鉄骨建方及びスラブ厚の精度不良が発覚。鉄骨精度計測値については、一部実測値と異なる数値の報告があったという。完成時期は2024年2月を予定していたが、26年6月末に延期する。今後、工事原価の増加などが見込まれるとし、業績への影響が重要であると判明した際には適時適切に開示するとしている。

■三井住友建設 <1821>  395円 (-24円、-5.7%)

 東証プライムの下落率4位。三井住友建設 <1821> [東証P]が続急落。16日の取引終了後、23年3月期の連結業績予想について、営業損益を75億円の黒字から125億円の赤字(前期74億5900万円の赤字)へ、最終損益を20億円の黒字から205億円の赤字(同70億2200万円の赤字)へ下方修正し、あわせて期末一括配当予想を18円から14円へ引き下げたことが嫌気された。売上高は4550億円(前期比12.8%増)の従来見通しを据え置いたものの、現在施工中の国内大型建築工事で大幅な工法の変更を余儀なくされたことなどにより、工事損失引当金繰入額を含む169億円の損失を追加計上する見込みとなったことなどが要因としている。

■西松建 <1820>  3,445円 (-55円、-1.6%)

 西松建設 <1820> [東証P]が続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は16日、同社株のレーティングを「オーバーウエイト」から「ニュートラル」に引き下げた。目標株価は5100円から3800円に見直した。新中期経営計画で発表した配当性向目標70%は、他銘柄と比較して高い水準で注目できる、と指摘。ただ、24年3月期以降は、建築が資材価格の上昇の影響などで低水準なマージンが継続し、国内土木、開発不動産の高採算案件も縮小すると予想し、23年3月期以降の業績予想を下方修正している。こうしたなか、同証券では「短期的には24年3月期配当に対するビジビリティ(視認性)は高まり難い」とし、株価の上昇余地は限定的としてレーティングを引き下げている。

※17日の下落率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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