【特集】「宇宙開発関連」が16位に浮上、H3打ち上げ失敗で<注目テーマ>
三菱重 <日足> 「株探」多機能チャートより
1 人工知能
2 パチンコ・パチスロ
3 インバウンド
4 半導体
5 電気自動車充電器
6 チャットボット
7 パワー半導体
8 2022年のIPO
9 電気自動車関連
10 鉄鋼
みんかぶと株探が集計する「人気テーマランキング」で、「宇宙開発関連」が16位に浮上している。
7日に行われた日本の新型基幹ロケット「H3」試験機1号機の打ち上げは、失敗に終わった。種子島宇宙センターからの発射には成功したものの、その後第2段エンジンが着火しなかったことからロケットを破壊する指令破壊信号が出された。H3プロジェクトを率いてきた宇宙航空研究開発機構(JAXA)では、対策本部を設置して原因調査を行うとしている。
H3ロケットは、JAXAと三菱重工業<7011>が共同開発している次世代の大型ロケット。現行の大型ロケット「H2A」の後継機にあたる。開発には数多くの企業が参画しており、IHI<7013>子会社のIHIエアロスペースは固体ロケットブースター、川崎重工業<7012>は衛星を格納するロケットの最先端部分「衛星フェアリング」を手掛けている。機体に使われている素材の一つには、東レ<3402>の航空機向け炭素繊維「トレカ」が使用されている。
また、今回のH3ロケットには地球観測衛星「だいち3号(ALOS-3、エイロススリー)」が搭載されていた。同衛星の設計・製造は三菱電機<6503>、観測した画像の配布事業はパスコ<9232>が担っている。これらの企業以外で、宇宙開発関連に位置づけられる銘柄としてはINCLUSIVE<7078>、セック<3741>の注目度が高いようだ。
出所:MINKABU PRESS